さむぶろぐ

ルービックキューブが好きな社会人が日常生活、たまにキューブについての記事を書くブログ

一年ぶりですね。お久しぶりです、佐村健人です。

「Megaminx PLL 全手順会議議事録」、大変好評を頂いておりとても嬉しいです。「あの記事でPLL全部覚えた!」という声も耳にしますし、僕自身としても平均NR3・単発NR2を叩き出すなど相変わらずメガミンクス漬けの一年でした。

さて、こちらの記事はこの一年間で追加でPLLに抱いた印象等を書き殴るおまけ記事です。
(あくまでメインはあっちの記事なので)
議事録と一緒に読んでメガPLLと友達になりましょう。 


A2
これ、二つのブロックを合わせないとどっちがどっちだかよく分からないの非常に良くないのできちんと判断基準を用意しないといけない。

挟まれた部分に偽バーがあればWで、片方に偽ペアがある場合はバー部分を左上に持って行き、左側に偽ペアがある場合はR' U2'(左手)スタートで逆ならR' U2(右手)スタートということですね。

E2
アジア大会前に台湾勢と偶然エンカしてメガバトルをした際にこの人に「こっちの方が良いよ!」と知らない手順を教えられてショック。片手Epermの普通の手順なことも知らなくてさらにショック。

しかもこの人スクエアがメインなのに僕よりメガ両方速かったし。(アジア大会で両方抜き返した。セーフ)

H2+はF面のコーナーから残りのエッジに行く向きが右上なのでそのままR2スタート、逆は逆なのでR2'スタート。(???)
そう覚えているんだから仕方ない。

Z3はbR Fの部分を右人差し指と右親指で同時で回す部分のみがポイントの手順。まっさんに「すごい指使いだ」と言われたがどう考えてもBLDerの指の方がおかしい。

DはD-の方が好き。D+はなんかちょっと嫌い。


J1+は逆手順の配置が出てきたとき、U2せずにそのまま逆手順を回せるようになった。
S6X7で使うのでね。


T3はSを覚えたての人が引っかかるんですよ。じっくり見つめて、「これ平行やん!!T3やんwwww」ってね。

今全員笑うところですよ。


T4+はJ1からのT1が良いのか、セットアップF1が良いのか…
3人が後者に変えたと書いたが、らいひーとみやうちはすぐに前者に戻した。
僕も後者を使ってはいるけど、Tpermのうちこの手順だけ手前のエッジが違う位置に動いてしまうので、綺麗じゃないな~と思いながら回している。


V1+V3+は僕の手順だと両方R' U2 から始まるのでブロックの左側にペアがある場合は定位置に置いて二手回してる間に残りのパーツを思い出している感じ。
いっぱい偽があるな~ってなったらdR系。


Y2はらいひー手順を使用するとS1と混ざりやすいというのは皆さんご存じの周知の事実だと思うのですが、この間みかん君がそんなツイートをしていて(ああ…分かるぞ!)と後方腕組みおじさんになってしまった。

B1は手前のヘッドライトの色が動かない。
B2はどっちもR面のエッジが動かない。 

R1+はR面にあるペアを初手のR'で切断しないので、次のU2 RでF2Lペアを切断しない。
一方、R2+はヘッドライトを初手で切断するので、その後のF2Lペアも切断すると覚えた。
R12-も同じ。

ところで、僕はこっち↓のRブロックに対して"正"のイメージ、
B1+

こっち↓には"負"のイメージを持っている。
B1-

そして最初に出したペアを残す方の手順に対して"正"、崩す方は"負"のイメージ。

だから(?)R3-は「そのままの位置からやれるってことは嬉しいので"正"で(?)、あっちのRブロックは"負"なので(?)、後ろからペアを崩す"負"のスタートになるわけだな(?)」となって、そこをトリガーにして当然(?)R4-は前からペアを残すスタートの手順になるというわけ。(?)

※直接聞かれたらどういう意味か説明します(諦)

この自分ルールを構築するまではRが超嫌いだったが、今は別に嫌いではない。特にR3と4はF2Lパレードが楽しい。

R3-P3-は定位置から回せるの嬉しいな~ありがたいな~と思いながら回している。(議事録にも書いている)
ちなみにP3-のSum手順は左人差し指で奥側から回している。 


S2+-S3-(エッジ逆のF2L手順が出てくるやつ)は全部手前のペア部分のエッジが動かないのが嬉しい。

S3+はF1-からのJ1+なので当然手前のエッジが動かない。


この間みやうちがS4の偽ヘッドライトを探してから回していると言っていてそれはダメよという話をした。
S1はペア色部分に偽ヘッドライトがあり、S4にはその部分に無い、の時点で確定するはずなのでS4の偽ヘッドライトを探索するフェーズなど無いはず。

まさか彼女にしたいメガPLLNo.1(佐村健人調べ)のS5+でNR2を出すなんて。これはもう運命のお導きとしか言いようが無いですね。
手前のエッジが動かない。当然ながらC5+も逆手順なので手前のエッジが動かない。

S5-C5-(僕はどちらもbR回す逆手順同士を使っている)は右、右上のエッジが動かない。まあ要は右が動かない。

S6+C6+はどちらも右下のコーナーが動かないが、判断基準を思い出した頃には何だったか忘れてしまう。
 
S6-C6-(僕はどちらもJ1+っぽいのが出てくる逆手順同士を使っている)は手前のエッジが動かない。


Cは未だに見間違えてJ1とかを残すことがある。

C1は両方、回し始め部分のエッジが動かない。(+はF面、-はbR面)

C4はF1の組み合わせなので、手前のエッジは後半に入ってから確認すれば良い。(Q1L3も同様のタイミングで見れば良い)

G1-、なんかもっと良いのないのかね(他力本願)?いくらなんでも長い。
G2-は手順終わり直前までFRスロットに埋まり込んでいたエッジの色がF面に来るのでAUF判断が簡単。

Iは難しい…。
I12+はらいひーのRUFgenに変更した方が良い気もするけど、結局そのままなんだよなあ。
 

I3は実は「ペアが一個だけ」「ペアに偽ペアがくっついている」というだけでI3に絞り込むことができる。反対側の単独偽ペアを確認する必要が無い。

I45+はどちらも上二つのエッジが動かない。ペアまたは偽ペアのエッジが動かないとも言う。

I45-はどちらもR面に偽バーを持って行くが、そこのエッジが動かない。


L1は手前のエッジが動かないのが嬉しい。

L2は右側のヘッドライトが動かないので意外と分かりやすい。
あと、後半があのOLLの前後ミラーなので使い分けが可能。

L4も手前のエッジが動かない。
 

X1は左のエッジが動かない。最初見逃した場合でも後半のsune開始時の左のエッジを見れば良い。

X2は左のエッジが動かない。

X5は左右の偽バーのエッジが動かない。






……………………なんですかこの記事は。記事なのか?


スクリーンショット 2024-11-30 0.17.52
 
 あと一応事前にこの人に読んでもらってたんですけど、こいつやばくないですか?
 

この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2024 2日目の記事です。

昨日の記事はspeedsolveさんの「スピードキュービングの大会の運営について」でした。
明日の記事はじゅうべいさんの「バミューダ ジュピター ダイジェスト」です。



皆様は「ルーティン」という言葉を知っていますか?
ルーティンの原義は、「決められた動作を繰り返すこと」です。

アスリートのルーティンの中で有名なものはイチローのバッティング前にバットをピッチャーに向ける動作、内村航平の跳馬の試技前に両手で距離を測る仕草、五郎丸ポーズ等があります。

スポーツ選手が実施する「ルーティン」には集中力を高めたりパフォーマンスを向上させたりする効果がある、という話を聞いたことはありますか?そしてこれは、スポーツに限らずスピードキューブにおいてもその効果を発揮する可能性があることが科学的に示されています。

論文

なお、特に何もせず普段通りにするというのも一つのルーティンと言えます。(僕は比較的こっち派)

さて、今回は様々なトップキューバーにルーティンを聞いてみたので見ていきましょう。

Takumi Kato
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ルーティンというより癖ですが、手汗をももで拭いてます。

カイロは両手用に2個持っていきます。



Hajime Miyazaki
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自分の試技直前のルーティーンは、タオルを手に取り手を拭き、タオルを机の上に置いて深呼吸をし、もう一度タオルを手に取るを数回繰り返すことです。

深呼吸をしながら今の自分がどれだけ自信を持っているか自分で問いかけ、行ける(十分な自信を持っている)と思ったら試技を始めます(逆にもう一度タオルを手に取るときは、まだ自信が足りないと自分で感じた時です)。

といっても「よし、ルーティーンを決めるぞ!」的な感じで決めたわけではなく、自然とこの形に落ち着いた感じです(なのでちょっとずつ変わって行ったりします)。
タオルについては自分は手汗が結構多い体質(多分)なので、単純に手を拭くために持って行ったらそれがルーティーンの一部になっていった、みたいな流れです。

あと、これは最近のアジア大会2024であったことなのですが、競技中に結構口が乾燥することに気づいたのでペットボトルの水を持って行って試技の合間に水分を取るようにしたら結構良かったので今後もやると思います。


ぺんすけが何度も手を拭くのは見たことがある人も多いと思いますが、自信が付いたと感じるまで繰り返していたんですね。
カップが置かれてから1分間は自分の持ちタイムなので皆様も有効に使いましょう。


Yu Sajima
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・耳栓つける
・カメラつける
・椅子重ねて高さ調整
・寒い時期はホッカイロ
・苦手なPLL回す(Eperm)
・一呼吸おく

絶対すぐ始めずに一呼吸おいたほうがいいです
あと、大会2,3日前に爪を整えておきます

くらいかな!
ルーティンといえるものかどうかはわからんけどw



Shuto Ueno
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自分の試技前のルーティーンは
・Tpermを4回回す
・深呼吸してから始める
です

Tpermを回すことで頭をソルブモードに切り替える意味でやっています
深呼吸は、息を大きく吐くことで体の緊張をほぐしてリラックスさせています


Sei Sugama
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肩は普段からすっきりしないときにバキバキ鳴らしてます。

ルーティンというほどではないけど、試技前はサブキューブでJb, Tあたりをよく回すかな。



「何かPLLを回す」のは、やっている人が多いです。
いつも通り回せなかったら(少し緊張してるか…?)とか分かりますし、バロメーターになりやすい。

さじーさんは動画を撮る準備も含めて一連の流れになっていますね。
うえしゅうさんはきちんと効果を踏まえて実施するルーティンを決めているようで、歴戦の猛者感があります。
すがまさんの有名な肩を回す動作はルーティンというわけではないらしいです。

Tomohiro Kobayashi
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動画でご確認ください。


確かにこの動きしてるの見たことある気がする!

Noriyuki Okada
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目を閉じて深呼吸→目を開けて深呼吸→GO



少分割勢はカップが外れた瞬間に戦闘態勢にならないといけないので僕の与り知らない至高の領域がありそうです。

Yuki Yamamoto
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特に、これを絶対やるように決めているというルーチンはない気がします。

ルーティンとは少しずれるかもしれませんが、ほとんど毎回目的を持ってやっていることとして、特にBLD前など集中したい時は、目をつぶって(もしくはアイマスクつけて)深呼吸を何回かすることは多い気がします。

あとは、会場が暑かったり寒かったりする時(基本人が密集してるので暑い、ただ海外だとめちゃくちゃ寒いときがある)は、試技の数十分前に外に出て休むようにしています。

ルーティンを特に決めていない選手も多くいました。高岡 誠選手、矢内 拓選手、高木 佑平選手、飯田 朋也選手、平井 雅之選手も特にルーティンは無いそうです。


Masato Fujiwara
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大会で普段のタイムを出す方法

自分は人前だとちゃんと緊張するし、競技卓に座ると手が震えるし、いいタイムが出そうな時は余計なことを考えてしまい、せっかく揃いそうなキューブを台無しにしたことも一度や二度ではありません。
それでもNRを取れたり入賞できるのは、平常時のタイムを出せれば目標を達成できるくらい練習しているのは前提として、大会で普段のタイムを出す方法を知ってるからです。

まず「sub◯◯秒したい」「入賞したい」「NRを取りたい」「PRを更新したい」「PBが出ればWR◯になる」「隣の人より速いタイムを出さないと入賞できない」「次◯◯秒だしたらmean更新だ」「前の人がどれくらいのタイムを出してるか気になる」「◯◯さん見てるかな」「旅費が往復10万もかかった」「次の大会があるか分からない」「絶対に失敗できない」…自分は大会中常にこういう不安や期待に支配されがちなのですが、このような思考は競技の特性上ソルブに一ミリも関係なく、むしろ足枷にしかならないので試技の前後には考えないようにしてます。キューブは短い手数で速く指を動かせば速く解けるので、指の状態やソルブの内容のことだけに集中している状態がベストだと思ってます。

そういう思想が自分の試技前のルーティンにそのまま現れてます。まず目の前の試技に集中するためにタイムのことを考えないようにします。
その為に目をつぶって「コーナーの記憶をイメージ化する」「先読みしながら実行する」と今からやることを声に出してから試技を始めてます。このソルブに関係する、大会のような環境下では疎かになりやすい部分を意識してから始めるというのを大事にしてます。これによって、まずカップを取って頭が真っ白になるのを防げます。その二つのことだけ考えてればいいのでパニックになりにくいです。あとこれはBLDの特徴なのですが、ちゃんと練習していれば、記憶が飛ばない限り普通キューブは揃うので、イメージ化すれば成功が担保されるという安心感もあります。

隣にジャッジが居て、観客が居て、あらゆる環境はいつもと異なる状態でも、練習でやってることを声に出すことで、自分とキューブというシンプルな関係に戻る訳です。



かなり詳細に文章化してもらいました。
競技卓に座って自分が何をするのか、その目的をはっきりさせることに力を注いでいるんですね。

「BLDの試技をするんだからコーナーの記憶をイメージ化するなんていつもやってることじゃないの??」と僕のような素人なら考えてしまいますが、こうして口に出すことでその他の全てをシャットアウトしているんですね。このように深く耽溺することがまっさんの好記録の秘訣のようです。

(ちなみにこの時にTakatoraもすぐそばにいて、「俺は、カップの中にピラミンクスが存在していることを強く意識していました」と言っていました。)


Kai-Wen Wang (王楷文)
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さむさんこんにちは!実は今回の大会で恐らく自分に合ってて、一番緊張の解せるルーティン的なことを見つけてていつかシェアしたいと思ったのでちょうどいいですね!

まず当日のそのラウンド以外の時間:朝と昼に食べすぎないことと、午後に眠かったら一回仮眠することと、ラウンド直前に必ず計測の練習を何回かしてウォームアップすることです(特に寝起きに指が冷えやすいのでウォームアップめちゃ大事です)(練習しすぎて指疲れちゃって調子落とすのも良くないので要注意)

そのラウンドの直前(待機席で競技席に行く前の時間):お互いにgood luckだけでもいいし何の話題でもいいので、できれば誰かと話をします(今回は実際に待機席で色んな人と話してて緊張を解せました)

試技直前と試技と試技の間:隣席やジャッジ席に話せる人いたら話します。いなかったら/話したくなかったらスマホでキューブと全く関係ないものを見ます。特にここで嫌だと/めんどくさいと思ってることに関するものを見るとより効果いいかもしれないです(自分は学校の課題について考えてました...)。それと今回みたいに会場が寒かったら、手をカイロが置いてあるポケットにさしておいてリラックスすると温まるのでおすすめです。リラックスできる音楽を聴く試しもしたんですが、そのラウンドが終わるまでに耳に聞こえる音を統一した(?)方がいい気がしたのでやめました。試技中にイヤーマフつけなくなったのもこの理由です、試技始まるともう一回違う音に慣れなくちゃいけなくなるので。

キューブが来てからタイマーを始めるまでの間:深呼吸や練習用キューブを少し回すのはもちろんですが、準備時間とインスペクションをあんまり長く使わない方が良い気がしてきました、自分はゆっくりしすぎると色々考えちゃってストレス溜まりやすかったりするので。

試技途中:出来る限り何も考えないで行くのが理想ですが、自分は集中しようとしすぎて逆に何も見つからなくなっちゃうこともあるので、今回は揃えながら「学校めんどくせえー」とぼんやりと思いながらやったら緊張が少なくてスムーズに先読みできてたので効いてたかもしれません(?)。

最後に自分じゃコントロールできない要素だけど、自分のタイムにかなりいい影響与えた要素を補足すると:
1. 自分は試技中にタイマーをよそ見するという最悪な癖があるんですが、今回使われてるgen5タイマーは自分のソルブ中の体勢じゃよそ見してもタイムの数字が見えないようになっててかなり助かってました。
2. 5決勝の時に隣に座ってたスンヒョが自分より遅いタイム出してるのを見て正直ちょっとほっとしてて自信が出てました。あんまり良くないかもしれないんですが()
3. 自分はその大会で一番大事だと思ってる種目で満足できるリザルトを出すと、その後の種目で何もかもがどうでも良くなって、想像以上に良いタイムを出すこともあります。今回の3決勝や4決勝の18秒単発がまさにそうでした。

なんか長くなりすぎましたごめんなさい!!ブログ楽しみにしてます!

threads
ちなみにこれが5決勝で実際に見てたものの一つです、笑いを堪えながら試技を待つ変人になってました


非常に細かく送っていただきました。というか日本語が上手い!
速い人が微妙なタイムを出してるのを見て落ち着くの、正直かなり分かります(最低)。

かいうぇんはどうやら、競技だけに集中しすぎないことを意識しているようですね。普段の練習でアニメを見ながらソルブをしても速いタイムは出るということは、大会の歓声等が妨げになるとは言い難いということ。自分もイヤーマフを付けて公式ソルブを行ったことがありますが、静かすぎてペースを崩してしまった記憶があります。

「気を張り詰める」のも手段の一つであり、「日常に近づける」のも手段の一つです。自分に合ったルーティンを見つけましょう。


そして例年通り、この人に事前に読んでもらっていたので一応紹介しておきますね。
NR経験者ですからね。うん。

Takayuki Tanaka
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Sumがアドカレに向けてNR経験者のルーティンをインタビューしてまわっていたので僕も回答しました。まっしゅが含まれることにどうやらSumが納得してない感じはありましたが、僕も確かにNR経験者ではあるので……。

着座する前、まずなるべく身軽になります。ポケットのスマホを出し、名札や腕章、状況が許せばマスクも外します。余計な皮膚刺激をなくして身体的にリラックスする意図です。

着座したら動作的なルーティンを行います。
0.眼鏡を直す
1.襟元を直す。
2.太腿を手の甲で軽く叩き、すぐに返して手の平を拭う。
これらの動きを「整う」まで数回繰り返してから「お願いします」と言っています。
参考:https://youtube.com/watch?v=JDgk8PnM-kA

0.については最初は単に眼鏡のズレを気にしていただけのものですが、最近毎回やっているので気づかないうちにルーティン化してしまっているのかも。
1.については元々は首にかけた名札を整える動きだったものが、名札を外すようになってなお残ってしまっているものです。
2.にしても最初は手汗を拭う動作だったのですが、実際的な意味がいつの間にか欠落して儀式化されていますね。僕のルーティンは概ねそのように出来上がっています。

【3BLD】 BLDの時は「お願いします」の代わりに自分でカップを取らねばならないため、タイミングの取り方が変わってきます。
3.なんか無心になるまで右手を回してますね。あまり意識したことなかった。
参考:https://youtube.com/watch?v=xguI9UO7J68 

【4BLD, 5BLD, MBLD】 場所を使用する目隠し競技では全体的に違う動きをしています。
1.身体でリズムを取りつつ自分がこれから使う場所を脳内で巡る。
2.最初に使用する場所を強く意識し、内言で唱える。「自室……自室にいる……」
3.ジャッジに目配せをしてからスタート。
参考:https://youtube.com/watch?v=5r1bkzCucBw 

1.は結構時間がかかるので主に競技の待ち時間にやっています。
3.はストップウォッチで計測してもらう場合には特に大事だと思います。不意に始めるとジャッジの反応が遅れるかもしれないので。


「整う」という感覚はありますね。「あ、今この瞬間、集中力が高まっている気がする」みたいな。ぺんすけも似た感じのことを言っていましたね。

4BLD,5BLD,MBLDはジャッジにも多大な労力をかける競技ですからね。愛想良くしましょうね。



最後に僕のルーティンも紹介します。NRを取ったことのない日本人の中ではまあまあ考えている方だと自負している。

Yusuke Takada
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・(椅子の上に正座する)
・背筋を思い切り伸ばす
・(両手をタイマーに乗せてから、必ず緑ランプの点灯を確認する)



・(椅子の上に正座する)
僕はここ5年間、ほぼ全ての試技で椅子の上に正座して試技を行っています。理由は複数あります。

・なんか精神統一できる感じがする
メンタル面も重要なファクターである以上、心の持ちようは大事です。徳を積んでる感じがします。

・キューブを机の上側に持って来やすくなる

机の下側にキューブがあるといくつもデメリットがあると思っています。

・急なskipに対応しにくい
急なskipが来ると持ち上げる動きが発生してキューブの移動距離が伸びたり、上に凸の放物線を描く影響でタイマーにキューブが当たってどこかの面が回ってしまうリスクが生じます。タイマーより上側にすれば手の位置がタイマーに近くなり、通常のタイマーストップの際もキューブを前向きに放り捨てるような動きになるのでリスクが減ります。

・会場の光が当たりにくい
影になりやすいということですね。

・正面の動画が映えない
せっかく良いタイム出してチヤホヤされるためにキューブをしている(そんなやつは僕しかいない)のに、隠れてたらよく分からないじゃあないですか。

一方、座高を高くしておくことで上記の逆の効果や、目とキューブの距離を調整しやすいという効果があります。

なお、正座の発祥は僕ではないです。昔は畳の敷いた和室に正座する大会もあったのです…。


・背筋を思い切り伸ばす
背中から「バキバキィ!!」と音が鳴ると尚良し。

試技と試技の間の何となくソルブしたりTwitterを見たりしていた時間をリセットし、戦闘態勢に入るイメージでやっています。


・(両手をタイマーに乗せてから、必ず緑ランプの点灯を確認する)
これは昔、大会の試技で焦ってタイマースタートを失敗してDNFになって以降必ずやっています。歴としてはこれが一番長い。
一瞬キューブから目を離して緑ランプを見ることで逸る心を一旦落ち着け、冷静になっている気がします。


ルーティンとは少し話がズレますが、基本的なマインドとして「自分はやれるやつだ」というポジティブな意識を持つようにしています。

3×3で最初に12秒を出してしまったときに「まあ残り全部6秒出せば良いし」みたいなネタがあると思いますが、「最初が悪くても残り全部良ければ問題無い」という風に考えるようにはしています。
ここで「最初が悪かった…もう終わりだ…」と考えてしまうタイプの人は、良いタイムを出すイメージも浮かびにくいでしょう。
そもそもルーティンには心を落ち着ける目的があるので「よし、ルーティンも実施したし良い方向に働くはずだ!」と思う"べき"であり、「ルーティンやったけどダメだったらどうしよう…」というマインドを持つこと自体が良くない気がします。


個人的なポジティブなマインドを持つ秘訣は、「成功体験」と「挑戦する意志」だと思っています。


ネガティブな子供があまりいないのはなぜか?なぜ子供は引っ掛かりを恐れず、爆速でソルブできるのか?それは失敗体験が少なく、恐れを知らないからではないでしょうか?

知識や経験が増えることは必ずしも良いことばかりとは限りません。子供の頃は平気で虫を触れたのに大人になると触れなくなるのは「アリが噛むと意外と痛いこと」「人間を最も多く殺している昆虫は蚊であること」等を経験や知識として知ってしまうからではないでしょうか?
大人になるまでの間に様々な失敗をしてきた経験のせいで、「キューブを全力で回しすぎるとPOPしてしまうかもしれない」「全力のtpsで回すと先読みが追い付かないかもしれない」と無意識下で思考にブレーキをかけている可能性はありませんか?実はあなたはもっと速くキューブを回せるんじゃないですか??

「最終試技を無難にまとめればPR更新だ」とか考えていませんか???

あの子たちがこんなことを考えてソルブしていると思いますか?(いや考えてるかもしれませんが)

キューブ以外でも構いません。自分が今まで生きてきてポジティブな結果を出した経験を思い出しましょう。何ならそれがきっかけでルーティンは生まれたりします。


「挑戦する意志」はもっと分かりやすい話で、僕の場合は初海外でカザフスタンに行ってみる、まだ上手く扱えない指使いを練習で積極的に投入してみる、女装して大会に出てみる、英語オンリーのYoutubeチャンネルを見に行ってみる、M-1グランプリに出場してみる、海外旅行に行ったときに積極的に現地の謎の料理を食べてみる、ストリップ劇場に行ってみるなどなど、意識的に脳の新陳代謝を促すようなイメージで行動しています。

伝わらなかったら申し訳ないのですが、多分割競技の試技中に(うわやべえ…これめちゃくちゃ速い…このままいけばとんでもないタイムが出るぞ…)となった時に体の奥底から"熱"が沸き上がってくること、ありませんか?
この"熱"の感覚、パチンコや競馬や麻雀をしたことある人ならきっと分かるでしょう。そう、大人は積極的にギャンブルをすることでこの"熱"を乗りこなしましょう。これも「挑戦する意志」と言えます。
子供はギャンブルができないので、勝つとしたらここしか無い!



今週末は湘南、もしくは台湾で大会なのでぜひ自分なりのルーティンを作り、最大限のパフォーマンスを発揮しましょう。
※練習できることを最大限やっておくのは前提です。やるべき努力を怠って発揮できるパフォーマンスなど存在しません。


ここからは完全に余談です。

公式種目17種目に一応全て触れた僕
(5BLD,MBLD挑戦回数:各1回 
sq1    Ao5PB:35.87 
OH    Ao5PB: over40)は、どうやらメガミンクスが最も向いていました。
その理由は、「メガミンクスはその他の競技に比べて圧倒的に、やることがコロコロ変化していく競技である」という点にあると考えています。

メガミンクスは「次々にクロス色の変化するF2Lを揃えまくる競技」であり、さらに場合によってはエッジとペアを入れる順番を入れ替えることもあります。遠く離れたパーツを素早く見つけ、効率の良いペアリングをし、スロットインをしている間にまた次のパーツを探す…

「だからメガミンクスは他の競技よりも難しいんだ!!ガッハッハ」と言いたいのではなく、メガミンクスという競技の難しさはこの点にあるという話です。(当然、他の競技にも他の競技特有の難しさがある。MBLDがどう考えても一番大変)

僕はまっさんと真逆でソルブ中に「うわ~今の処理うめ~」とか「みんな見てるかな~」とか、「最終試技でSub○○すれば平均Sub○○だ」とか、それはそれはもう余計なことを考えまくっています。マルチタスク等も得意です。よって、やることが一意に定まっている競技よりも、意識的に思考を散らす競技が得意だったみたいです。こんなに面白い競技を隠していたなんて許せない…

メガミンクス以外の競技のことは僕には分かりません。それぞれの競技が強い人に文章化してもらってください。



ということで話が取っ散らかってしまいましたが、これを読んだ人は全員メガミンクスをやりましょう。
同日公開のおまけ記事(全編メガミンクス)はこちらから。



あ、今日は僕の28歳の誕生日だ。絶対に祝ってね

その男は、家で苦しんでいた。


「全っっ然Ao5 Sub45が出ない…」


2023年7月の綾瀬大会で無事にメガミンクス平均44.85、日本4位の記録を樹立した佐村健人、通称Sumは大いに苦しんでいた。
当時のAo5 PBが44.23、Ao100は49秒なのでまあ上振れですよ上振れ。ぞえ君にも詰められたものです…   ぞえ君も出せばいいのに…


「より大域的な目標を設定しないと、ここから先はしんどいな…」


ということで後回しにしていた課題を抽出しつつ、長期的に記録更新を見据えた練習を行うことにしました。

・左払いU2の正式採用とbR、bR'系の回し方の確立
世界の速い選手と自分のソルブ内容を比較すると、やっぱり指使いが足りない。綾瀬当時の自分は、はっきり未Yau知に劣っていたんじゃないかな、と思います。
特に左人差し指払いU2は、どうしても必要なPLL数個にしか使っていなかったような気さえします。ひどすぎる。

・PLLの基礎力強化
今回の44秒はPLL運が明らかに良かった。でも決勝では、最初の試技でX5を間違えてから総崩れ(一回だけバケモン出たけど)。実際世界大会でも全然ダメでした。
確かに一通りPLLは全部覚えた。それでもまだまだ足りない。もっと根本的にPLLを理解して、己の糧にする方法は何か無いものか………

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というわけで、例のPLL会議を開催しました。アドカレとして書いたら面白いんじゃないか?という考えもありましたが、自分に無い考えを吹き込みたかったというのが大きいですね。

その結果、これ以外無いE2やL3、X4、X6の判断方法の共有、I3の片方の偽ペアでの判別、その他にも「ここにSuneがあると意識している、のような覚え方」「ヘッドライトの位置を動かさないまま回せる手順を採択した方が良いという考え方」などなど、挙げだしたらキリがないほど非常に実りのある会議にすることができ、らいひーでさえも数個変更したことで全員のPLL基礎力向上に繋がったと思います。その分議事録の作成は地獄でしたが。
OLL会議はあるのでしょうか…?

そうして大会前にAo100 44.49まで伸ばすことに成功したので、なんとか公式記録の更新を見据えられそうな状態になりました。

 
2/9
広島大会0日目、宮島観光です。
宮島に来たのは小学6年生の修学旅行以来、15年ぶりですね。僕そんなに生きたの?

この修学旅行、戦争を体験したババアの話を聞く段階で爆睡し、担任と学年主任の3人で個別のハートフルコミュニケーションを受けた結果夕飯のバイキングのハンバーグが無くなっていたという苦い思い出しかなかったのでそれを払拭しなければ。

当時は親から渡されたお土産代2000円しかなかったので何も食べることはできなかったのですが、社会人になった今は無敵モード。牡蠣丼食った後に焼き牡蠣食って、揚げもみじも食って、やりたい放題。



厳島神社と宮島水族館を巡り、焼肉会場へ。

 

焼肉会には自分、大会主催者のからさわさん、らいひー、未Yau知、Ramiに加えて、おと君(焼肉屋から歩いて帰れる距離に家がある)が急遽参戦してきました。どうやら本当はまっさんが参加する予定だったのですが、直前に風邪を引いたらしいです。そもそも受験直前なのに来るなよ…
 
おと君は「本当に誘われるとは…」とか何とか言ってた気がします。不憫。


おと君と解散した後、残りの5人はからさわハウスに帰還。そしてなぜか、らいひーだけからさわハウスを離脱してどこかのホテルへ。からさわさんの車に5人乗るのはきついから仕方ないね。

ら 「まだ宿決まってないんですよね〜」

この人カザフスタンの頃からずっと旅行というものを舐め切ってる気がする。





2/10

からさわカーで1時間高速道路をブッ飛ばして(※法定速度)広島大会の会場に着弾。
4年前の会場と同じところだ…!!!    偽ふっかさんの聖地巡礼もして来ました。


さて、朝一でメガの予選。自分は最後のCグループ。
えっ、とむ君速くね? うわーっ、抜かされた! NR4界隈追放!!



そして自分の番。PLLのセットはS4 V2 S6 I2 E3 。難易度は普通くらいですかね。
これで45秒なら、明らかに成長してる。更新はできなかったけど自信が出てきました。
えっ、flukyさん速くね?うわーっ、抜かされた!NR完全数界隈入隊!!

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NR6に落ちちゃった…。にしても、みんな速すぎちゃう?サイクシート嘘まみれやん。
正直なところ、かなり入賞するつもりだったのにまた表彰逃すの嫌だなあ。

運営の予想よりだいぶメガが早く終わったので、お昼休みが2時間くらいありました。みんなメガ頑張ってて偉いぞ。
6人で定食屋に行ったのですが、タニシの海鮮丼だけ作るのを忘れられているという謎ハプニングがありました。



午後から3に参加したのですが、3を持って来るのを忘れていたので一回戦、二回戦共に近くにいた人に借りました。ありがとうございます。
立方体回しにくいよ…今年は飲み会以外で初めて回したかも。

しょーぐんがSub10、東海の小学生かんちゃんが10.15、中学生の高橋君が7.51でNR2など、最近の人は3の成長が速いなあ。11.47の人も見習わないとダメですよ。
 



ぼちぼち仕事をしていたらメガ決勝の時間。さあ、殴り合おうか。

あ、名前呼びとかは無い…。
あ、予選順位に応じた席順とかも無い…。そうですか…。

2ミリだけテンションが下がりつつ、前のど真ん中への競技卓へ。

1st  41.07

そこまで速かった印象無かったけど、動画見返したら14秒くらいでF2L終わってるので別に速かった。
PLLはB2+。まっしゅがキモいからこっちだけ覚えていることでお馴染み。

2nd 40.08

確かこれ、スターが結構簡単だった気がする。こっちはF2Lが少し遅かったけどS2Lが速めでした。
PLLはT2+。救われている。


何故か分からないんですが、この時の自分はNR4に復帰できる気しかしていなかったです。あんまりこういうテンションになったこと無いんだけどな。大学受験の時ぐらい?

3rd 42.97
いや、まあ全然及第点ですよ?そもそもAo100が44なんだから。
PLLはZ1。微妙に回すの下手で悲しい。

というか、予選から通じて微妙にPLLのtpsが出ていない。S2LはともかくPLLはもうガシガシ全力で回すべきなのに、チキって練習の8割程度のスピードな気がする。どうせまだNRは遠いんだから引っかかりなんか気にしてる場合じゃないよ(自戒)。



なんかこの時点で41 40 42 とめっちゃ良い感じ。いつも通り脳が勝手に暗算を始め、どうやら残りのどっちかが43.4以下でSub伏見のNR3らしい。でも先述の通り、何故かメンタルが無敵モードだったのでそれでも行ける気しかしていなかったです。(Ao100 44秒なのに。)



4th 46.96
このソルブは終わってました。読みはやっぱり冴えていたんですが、S2Lを2回ぐらい入れ間違えました。
PLLはK2+で良かったのに判断速度がゴミ。やっぱりLと紛らわしい…。


この瞬間、最終試技でメガを投げ捨ててもflukyさんを0.09秒超えてNR4復帰確定。しかし、こんな最低保証みたいな46をカウントするわけにはいかない。
昔の自分ならともかく、もう「ラスト緊張でワーストだわ〜アハハ」とか言っている場合では無い。41 40 42 なんか次いつ出せるか分からんのやぞ。


さっきまでの無敵メンタルどこ行った?
無敵メンタルさん「もうNR4確定したじゃろ?じゃあの」
私「そんなあ」



そして…。

5th 41.63

Average 41.89 (Japanese NR3)



インスペクション時点でF2Lほとんど読めてなかったんですが、なんかどんどん目の前に現れてました。
正直F2L終了時点で「勝ったな。」と半分くらい思ってましたね(集中しろ)。

PLLは例の36秒に出てきたV4+の逆手順、V3+。後ろから出して前を追い越すやつですね(世界共通言語)。
これはちゃんとtps出ていて面白いですね。あの時お世話になったV4+先輩とそれを出すためのV3+先輩は手癖で普段から回しまくっていたのでありがたや〜ありがたや〜。
 
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決勝に進出した12人のうち、碧くん以外の11人はどちらかでPRを更新したようですね。
お前達〜最高だぜ〜!(タートルトーク)

未yau知がついにSub幸地さんしたのも偉いですね。褒めてつかわす。
あと笛くんとキラタク速すぎ。PLL全部覚えたらもっと速くなるらしいですよ。


らいひーは逆のJ1回すとかいう聞いた事ないミスでNR0.02秒だけ更新。Sub Fushada(らいひーのnemesis)失敗でかなり悔しそうにしていたように見えたんですが、数時間後には「まあ33.5みたいな微妙な更新してもWRそこまで上がらんし、また出せばいいや」とか言ってました。皆さん、これが"本物"のメンタルですよ。現時点では倒せるイメージが微塵も湧かない。


そして僕はコロナ禍以降初の国内入賞。4年半ぶりの賞状は正直まあまあ嬉しいです(まあまあなのは全部カザフスタンのせいだ)。社会人でも競技をしっかり絞り込んで正しく練習すれば行けるもんですね。らいひーも今年の4月から社会人らしいので、荒波に揉まれて頑張って欲しいです。





そして僕が速かった話はここまでとして、ここから本大会で最も嬉しかった話をします。
それはある中学生競技者の母親から聞かされた、世にも懐かしいサークルのお話…。


母「今日はKUbersの方に一言お礼を伝えたくて。」


え。


「私たち京都在住なんですけど、実は息子が小学生の頃にKUbersの活動にお邪魔したことがあるんです。」


そうだったんですね〜


「7年ぐらい前、息子が小学生の頃なんですけど。」


ん?


「たまに京大の食堂に食べに行っていたんですけど、その中にすごいスピードでキューブを回していたグループがいて。」


そういえば。


「私達そこにお邪魔して、キューブを教えてもらったんです。」


確かに。


「Tribox?の手順表をいただいて、教えてもらって。」


そんな子が。


「でも私達全然できなくて、『やっぱりこれは京大生みたいに頭良くないと無理なんですよね…』みたいなことを言った時に『全然そんなこと無いです!みんな絶対できます!』って励ましてもらって。」
「なんて卑屈な考えを、と反省したんです。」


いたような…


「数ヶ月間だけお邪魔したんですけど。」
「息子が中学生になって、またKUbersに会いたい!って食堂に探しに行ったんです。もしかしたら活動日が変わっているかもしれないので毎日行って。」
「それでも見つけられなくて。」


ごめんなさい、あんまり活動していなくて…


「でも、中学生になってキューブ真面目にやり出して、今日初めて大会に出たんです。」
「それで、キューブを始めたのはKUbersの人のおかげだから、当時の人には会えないと思うけど、一言お礼を言いたいと思いまして。」


いや、会えないも何も僕…


「当時の写真もあるんですけど。」


いや、息子さんの写真の横に座ってるの僕やん!!!!


色々証拠を見せて、その時の京大生が自分(他にも数人いる)だと確定しました。ただ当時と比べてあまりにも自分が太りすぎていて、当時の写真を見たお母さんが「あ、でも、笑うと目元とかが…。」って言っていました。人に気を遣わせるほど太るな。


「息子、あんまり良いタイム出なかったので今不貞腐れてるんですけど、ぜひ会ってもらえませんか?」


そんな感じでお礼を言われました。あまり何かをした実感が無いですが。

あんまり名前上げるのもどうかと思うのでここでは上げないんですけど、その子はメガ予選で平均60秒でした。日本の中学生以下では笛くんの次じゃないか?才能ありまくりじゃん。

あとノムノム信者らしく、ノムノムのサインをもらっていた中学生二人組の一人です。3の決勝でノムノムの名前が呼ばれた時に一際拍手していました。ノムノムめ…。


そういえば今回の大会は、全競技の決勝が静かでしたね。僕は結構騒ぎ立てるタイプなので抑えるのを苦労したんですけど、良いと思います。BLDだけ特別扱いされる意味が分からない。
この決勝の神聖な雰囲気こそがちびっ子たちに「決勝に行きたい!」という憧れを抱かせ、未来のスター選手を生み出すのだろうなあ。「複数ラウンドは格差助長システム」とか言ってたバカは猛反省してくれ。

主催者のからさわさんの仕事が終わらないと帰れないので片付けを手伝って、からさわハウスまで帰還。
先述の理由のため、らいひーだけ電車で福山からからさわさん家の最寄り駅まで移動。かわいそう。


実はからさわさんもSingle 65秒というなかなか速いのを出していたので、宴の参加者全員がメガのPRを更新していたんですね。なんなら、家主+PLL会議メンバーじゃん。
よかった〜僕だけ更新無しとかじゃなくて。

宴の後は麻雀という名の未yau知介護を行い、全員泥のように眠りました。





2/11
昼にノソノソ起き出して昼食を食べた後、からさわカーで新幹線の駅まで送ってもらいました。二日間本当にありがとうございました…。

ところで、新幹線の乗車券って途中下車できるんですね。ということで、新大阪までの特急券を購入することで、最後の打ち上げを。



ちなみにまっしゅの先約とは女と鳥貴族に行くことなので主文後回しにします。
メンバーはからさわ out  タニシ in ですね。突然誘っても来てくれるタニシ好き…

メガミンクス平均日本1,3,8,13位の四人組はここで解散。僕だけ神戸の実家に帰り、残りの3人は新大阪から続きの新幹線で帰っていきました。未yau知とらいひーは数キロ歩いたらしい。かわいそうに…。




2/13
妹からもらったバレンタインチョコをリュックに放り込み、四連休の最終日が始まる。
特急券をさらに分割して浜松へ。



さて、いろんな人が言っている通り、さわやかのハンバーグは特段美味しいわけではなかったですね。
肉がレアの状態でも大丈夫なように新鮮な牛肉を使用しているのは分かるんですけど、別に美味しさに結びついていない。むしろ、「本当に大丈夫か?」と不安がりながら食べていました。

その代わりにサービスが充実していて、何も言わずとも水の補充ではなく水が入ったグラスと交換してくれたり、「焼き加減いかがですか?よろしければもう少し焼くことも可能ですので〜」と声をかけてもらったり。
(なるほど、こういう部分を充実させることで観光客の不満を抑えているんだなあ…。)と納得しました。
そりゃあ現地民の餃子消費量も宇都宮を超えるわけだわ。(関係無い)

浜松から東京までの最後の新幹線に乗り、無事帰宅。やりたいこと全部やって、大満足。



というわけで、もう少しだけメガミンクスについて。
いつもふざけて「メガPLL全部覚えようね〜」とか言っていますが、今後の競技人生をメガに全振りするくらいの勢いならやってもいいけど、他にもやることがある人は相当後回しで良いです。ただあんまり僕と仲良くなれないです(ノーダメージすぎる)。

BLD界隈でも、3-style全部覚えてる勢は覚えてない勢と3-styleの話ができないのに、同じBLD勢みたいな顔されるのを内心疎ましく思ってるじゃないですか?あれです。(BLD界隈に存在しない不和を生み出そうとしている)

指が速いだけのやつらが蔓延る立方体界隈を諦めたそこの君も、メガミンクスやろうぜ!僕は先にOLLやっときます。


またどこかでお会いしましょう。それでは〜。 

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