さむぶろぐ

ルービックキューブが好きな社会人が日常生活、たまにキューブについての記事を書くブログ

2017/12

みんな、良いYau methodライフ、送ってるかい?クリスマスイブにSumタさんからのプレゼントを持って来たぜ!!!!







なにこれ 


この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2017 24日目の企画として書かれたものです。

スポンサーなどは一切付いておりません。いつでも募集中です.









さて、DLCとはdownload contentsの略で、以前に配信、発売されたゲームなどに後から追加で新ステージや衣装をダウンロードできるシステムのことで、要は追加コンテンツのことです。この記事は昨年書かれた記事である
4×4 Yau method エッジ上級編(とおまけ)
を補足する内容となっています。この記事を読む前に昨年の記事を一通り読んでおくことをオススメします。




ここで一つ謝罪を。

去年「他の編は作らない」と書いたのに今年実践編を書いてしまい、申し訳ありませんでした!!!!!!


(なんか勢いで今年もアドカレ申し込んじゃったんで…でも僕には4の記事しか書けないのでこうなった)





とりあえずここに書かれているテクニックを自分のものにすればSub40も見えてくるはずです。



「使えそうだな」と思ったら使ってください。とても喜びます。





えー、L8Eは去年やったのでクロスエッジと3パートですね。行ってみよう!

クロスエッジはなんかもう言いたいことを書いて説明できる気がしないのでとりあえず動画にしました。↓






異位置クロスエッジだとどこが異位置なのかを確認した上でそこを追い出さなければならないのに対して、正位置なら空いた場所にラストクロスエッジを入れるだけなのでこっちの方が良いです。センターが揃ったままなら180°の位置にある場合にワープさせることができたり、セットアップを簡潔に済ませたりすることが出来るのも動画で説明した通りです。

L8E

これも動画で。↓

8を作る足し算は去年も説明した通りなので少しの補足しかしませんが、残り7エッジなら
3-4(3点交換-2点交換の複合型。昨年のに動画あり。)または3-4(2点交換×2の同時処理。昨年のに動画あり。)または4-3(最後に3点交換だけが残るのでちょっと嬉しいが三つともU面に残ってしまうのでちょっと嬉しくない。)が主な出現パターンなのに対して
6エッジなら3-3(3点交換。嬉しい。)または4-2(2点交換はU面のまま処理できる。嬉しい。昨年のに動画あり。)が主な出現パターンということになります。まあ8エッジより7、7より6の方が嬉しいので積極的にくっついてるエッジは残したり作ったりしていきましょう。ただし、ラストクロスエッジを揃えている間にそのペアが読めていた場合に限ります。つまりその時点でまだD面に目を向けていた場合、すでに半分くらい負けているとも言えます。



(言い過ぎた)

それよりも昨年のアドカレで僕が解法的にやらかしたと思うのが最初をUwにするって所なんですよね…


右利きの場合は最初をUw'にしたほうが良さそうだということに気付いてしまったので今はどっちでも出来るように練習しています。Uwにすることでエッジがくっつく場合などはUwでやりましょう。昨年から大幅改良した部分は無いです。

(2019/3/15追記: はい、すがまさんによるとUwの方がいいみたいですね。あー良かった良かった。(これを参考にして変えた人ごめんなさい、でもどっちもできるに越したことはないのは事実))

3パート
3パートのOLL、どうしてますか?3Rw回しにくくありませんか?M列引っかかったりしてませんか?
特に5以上の多分割で3と同じOLLを回していると非常に回しにくいパターンに遭遇すると思います。

僕も手順を覚えるのは大嫌いですが「Fw R U R' U' Fw'はU2 F U R U' R' F'、Fw U R U' R' Fw'はU2 F R U' R' F'で代用できる」程度の小賢しい知識ではまかないきれなかったので4用に2つOLLを覚えたりPLLを変更したりしました。その一部を紹介します。


「元々こっち使ってるわ!」というのは読み飛ばし、知らない手順があった場合は是非足を止めて見てみてくださいね。


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R' F R U R' F' R F U' F'  or  R' F R U R' F' R y' R U' R'
最後のスロットインを持ち替えるかの違いですけどまあF U' F' のスロットインをスムーズに回す練習しておくと多分いいことありますよ。多分。

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 R' F R U R' U' F' R U' R' U2 R(僕は3でもこれをメインにしてるんですけど141票中5票しか無かった)


っていうか、このタイプのL字型のOLL(OLL13,14,15,16の四つ)、このパターンだけメインの手順がy2の向きなのおかしくないですか?一つしか手順を覚えないのだったらここ統一した方が絶対良いと思うんですけど。


手数長い?まあそうかも。



この二つはalgdb先生にも載っていなかったです(追記:最近いろいろ変わった投票式のになってからは載ってました)。
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F U R U' R' F' U2 R' U' R' F R F' U R(6手OLLからのコの字OLL)

僕は3でもこれしか使ってないです(さすがに3では前半をFw R U R' U' Fw'にしてます)

M列?使った事さえない(それはそれで問題)。

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F R U R' U' F' U' R U2 R' U' R U' R' (6手OLLからのantisune)

CP判断しやすいんですかね?僕はできないけど()


PLLはR2' F2 R U2 R U2 R U2' R' F R U R' U' R' F R2(有名なG-permc。)とかR U R' U R' U' R F' R U R' U' R' F R2 U' R2 U R (E-perm。sexy3回より好き)とか。Aosu GTSMめちゃんこ回しやすかったしアレなら普通にD使っても良さそうなんだよなあ。

alg.cubing.net/?setup=x_R2-_F…


alg.cubing.net/?setup=x&alg=R…
 

(このサイト楽しすぎて一生遊べる)




そして恒例、これに載っていないOP+OLL同時処理手順の紹介。COLLを覚えていない人の方が役に立つかもしれません。

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(F U R U' R' F') OP手順A 

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(F R U R' U' F') OP手順A
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(F U R U' R' F' ) U2 OP手順A
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(F' U' L' U L F) U2 OP手順A

OP手順Bを使ってる人はまあ別の手順使って頑張ってください。

(関係ないけどぼやげのOP+OLL手順記事、考案者がうえしゅうさんだから日本配色なんですかね)


最後に今後取り入れていきたい概念を一つ紹介して終わります。↓







〜あとがき〜

豪華二本立て記事、いかがだったでしょうか?すぐに使えるテクニックもあり、一生使わないようなアイデアもあり、 昨年よりさらに読者を置き去りにしたクソ記事が完成した気がしています。キューブは成長しても日本語は成長しませんねえ…。

4×4キューブは作業工程量が絶妙でいろいろな工夫で速くなる競技だと思っています。パリティに対していかに運命に逆らおうとするか、そのあたりも僕が4を好きな理由です。明日はいよいよゆーきさんによる最終日、アドカレの総集編についての記事らしいです!楽しみですね。それではまた次回の記事でお会いしましょう。

この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2017 24日目の企画として書かれたものです。


まずは報告。



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4×4キューブ公式平均Sub40しました!!!!!!!!!!!!!!! 



(これで記事の説得力が上がるぞ…しめしめ) 

さて、昨年のアドカレにて一部のキューバーの方にご好評頂いた拙作ですが、今年はもっとパワーアップした記事を書くぞー!って意気込んだは良いんですけど割とまあここに書いてるのだけやってSub40したんですよねー…()
今見ても割と良い記事だしどうしよう、何書こうかな…

というわけで、去年のアドカレ記事を補完する新規の記事をちょちょいと書くついでに今年は全然違う記事も書くことにしました。


その内容とは、「4×4の歴史」。数多の先人たちがどのような道のりを辿って現在に至ったのか、そのあたりを紹介していきます。



もくじ 
4×4 記録の歴史と変遷
4×4 解法の歴史と変遷
おまけ:現在のメンテナンス方法について





 

4×4 記録の歴史と変遷

4×4キューブが公式競技に初めて登場したのは2003年の世界大会です。当初は4×4も5×5もmean of  3形式でした。基本的にmo3形式の競技って「こんなん5回もやってられるかタコ!」って競技だからまあ妥当かも…。その時に単発世界記録(1:20.16)を出して、なおかつ優勝したのが前JRCA会長の秋元正行さんです。現在はJRCA顧問らしいですね。具体的に何をしているかは知らないですけど。

さて、2005年の世界大会で単発平均共に世界記録(54.13/1:04.63)を出して優勝したのが林祐樹さんです。現在のヤッシーさんとは別人です。

2007年時点の単発平均世界記録保持者(46.63/58.15)が有名な「元目隠し世界記録保持者」のMatyas Kutiです。「見ながら」揃えるのに不正はないのでこっちの世界記録は普通に残っています。

日本大会2008で単発世界記録(41.16)を出したのが田渕雄夢さん、そして日本大会2009で単発世界記録(39.28)を出して、同年の世界大会で優勝したのが大村周平さんです。レジェンド級ばかりだ…

さて、世界初の平均Sub40達成者は3×3の平均Sub10と同じくオーストラリアのアイツ、Feliks Zemdegsです。この人7年前にMelbourne Cube Dayの予選で平均39.73の圧倒的世界記録出したと思ったら決勝で平均35.80出してるんだけど…

世界初の平均Sub30はドイツのアイツ、Sebastian Weyer、そして当時のアジア記録保持者は日本最強のキューバー、中島悠さんです。


それからいろいろあって19.36(Faz)/23.03(Sebastian)にまで縮んでます(2017/12/24現在)。




そして僕が今年の11月に35.15/39.01を出して日本初の3平均over11のくせに4平均sub40マンになりました。感動的ですね。全米が泣きますね。ザコが頑張る話は昔からウケが良いんですよ。



涙を拭ったところで次へ。


 

4×4 解法の歴史と変遷




tribox様
ではひたすらエッジの二点交換だけで完成させる方法が書かれています。(これが最古の解法なんですかね?)

全くの初心者ならこれが最も覚える内容が少なくて良いと思います。スピードキューブだけが4×4ではないのだ。


おそらく2007年頃までは世界ランカーでもCube voyage様のエッジ三点交換法のみを使っていたと思いますが、その後コーラ式という、センターをずらしたままエッジセットを行って一気に三つのエッジを揃える画期的な方法が出てきました。そして2009年に生まれたのがご存知Yau method。下を見なくて良いのと3パートのクロスが無くなるというメリットはあるもののクロスエッジが崩れないように注意しながらセンターを揃えなければならないデメリットがあったので当初は混乱する人も多かったようです。


日本では2011年時点でまだほとんどコーラ式だったっぽいです。
↓田渕さんの2011年の動画。なんでコーラなのにこんなに速いんだ…
youtu.be/prv8cKK-pLc 





その他にはRoux的に解くMeyer method(去年のアドカレであっきさんが記事書いてました。)、こみゅうていたというのを使う4BLDなどがあります。




そんなこんなで成長してきた解法ですが、Yau methodを習得する際にも無駄な解法、練習法がいくつか残っているのでこの場で紹介して駆逐していきたいと思います。全てこの一年で実際に僕のところに来た質問です。



• 一旦コーラ式を覚えてからYauに移行すべきであるのか?


結論から言うと一切その必要は無いです、全くの無意味です。新規キューバーは練習初日からクロスエッジに難儀しながらセンターを揃え、D面を見ることなく残りのエッジを揃えるべきです。先人たちの知恵は賢く使いましょう。 


• 3つ目のクロスエッジは異位置に入れるべきか?


これはYau method開発当初は使われていましたがおそらくはやらない方が良いです。エッジ先読みへの邪魔が増えるので止まりやすくなるだけだと思います。


異位置って何?という方はこちらの動画をどうぞ↓







センターをずらしたままR' D(') Rをしても良いという利点は正直大して嬉しくないんですよね。センターが完成したままラストクロスエッジを揃える方がよっぽど嬉しい事が多いです。詳しい事はもう一つの記事で。


何か違和感があるって?よくぞ気が付きました。


今年は全ての動画を青クロスで撮らせて頂きました。

多数派の白クロス勢の圧力に屈し、少数派の青クロス勢に涙を飲んでもらう形を取った去年の記事ですが、某青クロスの人に「せっかくSumさんと同じ青クロスなのにいちいち白から変換して考えないといけないのがつらかった」と言われて猛省しました。








今年は白クロスに涙を飲んでもらう。ざまあみやがれwww




では次。



• パート別に練習するのは効果的?


そうでもないですね。OPだけ回すとかは別として4×4のように短時間に様々なパートが襲いかかる競技はパートの繋がりこそが大事なのでそれをぶつ切りにする練習はあんまり意味が無いと思います。一回一分程度なのだから全行程やっちゃおうぜ!





…と、偉そうなことを言いまくってこの章は終わり。



現在のメンテナンス法について

最後にメンテナンスについて。この一年間色んな人の4を触ってきましたが、大体のキューブの回転が重い!潤滑剤とか関係無しに元々の回転が重い!
昔はあるキューブに別のキューブのバネを入れたりして細かい調整をする人もいたようですが今はそこまでする必要はありません。
「バネmod」をしてみましょう。バネmodとはネジを緩めるのに頼らず、面の回転自体を軽くする方法です。方法はネジを外してバネを取り出し、指などでほんの少し縮めるだけ。これを6面全てでやります。本当に少し縮めるだけで良いです。やりすぎると回転が軽くなりすぎて制御できなくなります。これだけでアラ不思議、回転は軽いのにPOPしない、素敵な4×4の出来上がりです。(バネをいじくる際は自己責任でお願いします。)

それと分解清掃する際に全部バラして内部のコアパーツを組み立てるのに難儀してる人をたまに見ますけどあれ上半分だけバラして清掃して戻してひっくり返せばコアパーツ組み立てなくて済みますよ…


とは言ってもこういうおばあちゃんの知恵袋的なものも数年後には意味が無くなるかもしれませんね。なんせ時代は磁石だもんなあ。

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こんなことができるなら全部バラしてもすぐ戻せるんですかね。磁石4持ってないから知らないですけど。柿ピーに磁石は入れられないから上下清掃法(今名付けた)はもうしばらく有用そうですね。

うーんネタが尽きた。それでは本日公開のもう一つの記事でお会いしましょう。そっちはもうちょっと真面目な記事になっていると思います。来年は公式平均Sub35が目標なので良ければ応援よろしくお願いします。


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