※注意!
本記事は品性が終わりきっているので、そういうのが苦手な人は決して読まないことをおすすめします。
忠告はした。
佐村健人は童貞である。性行為はまだ無い。
どこで人生こうなったか到底見当も付かぬ。気付いたら、大学を卒業した後も薄暗いところで一人でシコシコとしていたと記憶している。
大学時代は比較的マシな顔もしていたので、(あ〜このまま適切な選択肢を踏めばこの子とセックスできるんだろうな〜)という状況もあった。しかし結局踏み込まなかったのである。童貞というのはそういうものなのだ。好き同士になった二人が幾度かのデートを経て、信頼度ポイントを積み重ねて初めて到達できるのがセックス。そういう幻想というか固定観念というか、踏むべき手続きがあると思っているものなのだ。
その童貞度、練り上げられている。至高の領域に近い。
さて、かねてから交野オフに行くタイミングで飛田新地に行こうと決めていたので、いざ実行に移す時。
アジア大会ブログにも少し書いたが、アラサーになったからにはいろいろやってやろうという気持ちが働き、アジア大会に参加したりM-1グランプリに出場したり飛田新地に行ったりする決断に至っているのである。それが正しいのかどうかは知らん。
さて、最寄りの阿倍野駅で降りて銭湯に入る。
銭湯にいたおっさんにニヤニヤされながら「楽しんできぃな~」と声をかけられる。もしかしてこのおっさんにも童貞ってバレてる?やだなあ。
銭湯から五分ほど歩くと突然町の雰囲気が変わり、大量の料亭が並んだ空間が露わになる。
飛田新地に到着である。
飛田新地の仕組みのようなものは様々な記事が出ているので詳しく説明はしないが、各店舗の一階の座敷が開け放たれておばちゃんと女の子が声をかけてくれる。客は店の前を歩きつつ、気に入った女の子を見つけたらお店に入り、""サービス""を受けるという流れだ。
おばちゃんは
「この子今日まだゼロだよ〜(今日はまだ他の男に挿入されていない初物だよ〜、の意)」
「あと5分でこの子帰っちゃうよ〜」
「すっごい良い子。おすすめよ〜」
など、様々なセールストークを繰り広げる。
ここで上手いのが、女の子は20分おきぐらいに交代で一人だけ座るので、もしかしたらその店には今店頭に座っている子よりも好みの子が裏で待機しているかもしれない。それによりなかなかここで決まり!とすることができない。逆に、サービスを受けた後も「もっと可愛い子がいたかもしれない」と夢見て、二度目、三度目の来店へと繋がっていくのだ。
↑当日歩いたルートはこんな感じ。めちゃくちゃ悩みながら歩き回ったことが分かるだろう。
私以外にも、同じような感じで店の前をうろつく男共が何十人も存在していた。上から見たら、回転寿司の売れ残りのような動きだったことだろう。
さらに都合の悪いことに、私は帰省初日のタイミングだったのでキャリーバッグを引きずりながら女の子を物色することになり、それによりおばちゃんに顔を覚えられやすくなっており「あ、さっきのお兄ちゃんやね。もうここに決めたら〜?」とピンポイントで狙い撃ちされるようになってしまった。
他のブログでも「冷やかしは厳禁!」と書かれており、このままうろつき続けて冷やかし判定を受けたらマズい。それによりさらにプレッシャーは募っていくのだった。
「どの女の子とセックスするか決めるために店頭を歩き回る」というのは「その空間では女の子を性的玩具として物色することを推奨している」ということであり、女性をそのような目で見るモードに脳内認識を切り替えることも大変だったことの一つだ。
私も、初めて行った飛田新地は何時間も歩き回りました。
誘ってくる女の子。なぜか店内に向かわない足。
しかし、あるお店に座っていたバニーガールの女の子に笑顔を向けられた瞬間、体が勝手に店内に動いたのです。
必要なのは覚悟だけだったのです。
僕妙にバニーガール好きなんだよな。なぜなのか。
自己分析の結果、「非日常感」と「主従関係」にあるのではないかと推測している。
例として、「先生」や「スチュワーデス」は自分以外に対しても「先生」「スチュワーデス」の役職が崩れることはない。
しかし、「メイド」「ペットのウサギ」等は自分という主人がいることで初めてその存在が担保されると言える。
きっも
さて、まんまとバニーガールに誘われた私は店内に入り、2階の和室(布団と小さなテーブル、荷物用のカゴぐらいしかない)に入る。
言われた通り20分16,000円コースを選択し、先にお金を払う。
さてここからは、この品性の終わり切った記事の中に一時のオアシスを提供する意味を込めて、私のセリフとバニーガールの女の子のセリフにアイコンを付けることにしましょうか。
「私準備してくるから、ここで服脱いで待っといてな〜」
一旦女の子が退出する。
言われた通り和室の中で全裸になって待機(生まれて初めて本当に全裸待機した)しつつ、(もしもセックスできるっていうのが全部嘘だったらどうしよう、怖いおっさんが入ってきて有り金全部奪われて放り出されたらどうしよう)と不安になりながら待つこと約1分。
「お待たせ〜。じゃあはじめよっか。」
「キャリーバッグ引っ張ってたけど、遠くから来たん?」
「はい、東京から」
「遠いな〜。じゃあ今日は楽しんでな。」
「体位はどうする?お兄さんが主に動く正常位か、私が動く騎乗位か。」
「あの、実はこれが初めてなんです。」
「え、新地来るのが?」
「いや、童貞なんです。」
「分かった。じゃあ今日は騎乗位にするな。布団に仰向けで寝っ転がって〜。」
ここで女の子が服を脱ぎ、ウサ耳も外してしまう。そんなあ。
あ、乳首にニプレス貼ってる。これがニプレス・オブリージュ(女性は高尚な存在なので、簡単に乳首を晒してはいけないという責任が存在する概念のこと)か…
8年間スピードキューブをやってもNR(National Record)が取れなかった童貞野郎では女の子のNR(乳輪)を拝謁することなど夢のまた夢であったか…
最初はゴムフェラから始まる。チ●ポにゴムを被せ、勃起するまでゴム越しでフェラをされる。
口の中に入った時の温かい感覚。ここが一番気持ちよかった可能性さえある(ネタバレ)。
膣は陰茎を挿入するために存在している器官であるが口はそうではないので、より背徳感が高まった結果ではないかと推測する(こんなキモい推測をするな)。
勃起したら次は手コキに移る。
「じゃあまずはこのまま手でやるんで、イキそう!ってなったら言ってな〜」
「その時に挿れるな〜」
ほほ〜ん、出来るだけ手で済ませて、マ⚫︎コに挿れる時間を減らそうと目論んでいるわけか。こちらが最初に童貞宣言したからって、足下を見やがって。
昔誰かが言っていた、「家が貧乏だったので、家族で回転寿司行く時はいつも直前に父親に食パンを食わされていた」というエピソードを思い出す。そいつの父親と同じ作戦をカマそうとしてくるではないか。
こちとらやろうと思えば一分ぐらいで射精可能な早漏のフリーレン。バカにしないでいただきたい。三擦り半どころか一擦りの動きだけで射精して、FMC(Fewest Moves Cumshot)の日本記録を更新してやろうじゃあないか。
「あ、もうイキそうかも。」
正直もうしばらく耐えられそうな感覚はあったが、マ⚫︎コを出来るだけ長く味わうためにすぐにそう言った。
大盛り無料の店で必ず大盛りにする貧乏人根性極まれりである。
「本当?じゃあいくな~」
女の子がまたがってくる。
ほんのりあったかい。
下半身部分にオナホではあまり感じられない温もりと確かな重量感を抱きつつ、女の子がピストン運動を開始する。私の脳内の古舘伊知郎が「おお〜っと、これはまさに女性版クイックマッスル!!!」とか叫んでいるが無視を決め込む。
必ず射精させたい嬢VS必ず射精したい男。
これほどまでに互いに目的が一致したポコ♂勃ての企画が存在したであろうか。
あの番組はヤラセで終わってしまったが、私はヤラせてもらっているのだからそう簡単に終わるわけにはいけない。
さて話は大きく変わるが、この終わり切った記事をここまで読んでくれた紳士淑女の皆様なら分かると思うのだが、エロ同人誌の3Pものにこんなシーンがある。
「Aちゃんのマ●コは入口の締め付けが凄い…っ!!」
「Bさんのマ●コはフワフワで、全体を包み込んでくれる…!」
以上のようなマ●コレビューシーンを一度は目にしたことがあるだろう。
私はこれの双子もので「姿形が全く同じなのに、膣の形だけそんなに違うなんてことがあるのか???」と常々思っているが今回の話とは関係ないので割愛させていただく。
さて、ここに出てくる『フワフワなマ●コ』であるが、例えば自分のチ●ポをフワフワなぬいぐるみで包み込んだ上でシコることをイメージしてみよう。射精できるイメージが付くだろうか?
手コキで射精することはできると思う?
そうだね。いつも自分の右手で射精しているもんね。
じゃあ、ぬいぐるみで包んでの射精は?
今、できないって思ったでしょう。
射精はイメージの世界。
イメージできないものでは射精できないんだ。
「どう?イケそう?一回手に戻る?」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………一回…………………………手でお願いします…………………………。」
「今かなり強い力でしごいてるねん。」
「多分、これより締め付けの強い女の子って一人もおらへんねんな。」
「童貞の人に結構多いんやけど、普段からかなり強い力でオナニーしてると、本番の時に中ですぐにイくことができへん場合が多いねん。」
まさか、早漏だと思っていた自分が『珍宝賢 遅漏のケント』だったことに愕然としながら、手コキを受け続ける。
「だから、絶対中でイキたい場合はかなりギリギリまで粘った上で挿入に移った方がええよ。」
「もしくは、中でイけずに時間切れにならないようにこのまま手でイくっていうのもアリだと思うよ。」
今となっては分かる。膣よりも手の方が快感を得られるのであればそのまま手コキでフィニッシュした方が私のためなのである。別にこの子は挿入を嫌がっているとかではなく純粋な親切心から言ってくれているのだろう。(たぶん同じような飛田童貞ニキに多数遭遇しているのであろう。)
しかしどうしても膣の感触を味わいながら射精することに拘った私は、先ほど挿入に切り替えてもらったタイミングよりほんの少しだけ射精感が高まったタイミングで、同じ要求をするのであった。
「あ、今度こそイケそうだからもう一回お願いします。」
おかわり無料の店で必ずおかわりする貧乏人根性極まれりである。
しかしこの勝負は既に、
必ず射精させたい嬢VS必ず射精したい男 から
必ず射精させてあげたい嬢VS必ず挿入した上で射精したい男 へと変貌を遂げているのである。
5分前の、互いに協力して私の射精というゴールを目指す段階からはパワーバランスが崩れているのである。
高級ビュッフェでさほどおいしいと感じていないくせにフォアグラを貪り食うがよろしく、膣内での射精に拘る世界一惨めな男の姿がそこにはあった(ゴムは付いています)。
20分コースで射精するなんか時間余裕だろwwと思っていたのも束の間、生まれて初めてのタイムリミット付きの射精サバイバルに追い込まれてしまった。「あと●分以内に射精しないといけない」と焦ったのは生まれて初めてのことだった。
紳士諸君にしか分からない話で申し訳ないが、あえて射精させにいく時に肛門括約筋を締め上げる感覚が分かるだろうか。あれを使うことでなんとか時間内に射精まで到達させることができた。
その後はティッシュで軽く拭いてもらい、服を着たらサービスタイムの終了である。
「それじゃあ、飴持って帰ってな~」
さて、飛田新地等の営業形態を「ちょんの間」と呼ぶ。
「ちょんの間」で検索すれば出てくるのだが、風俗での本番行為は本来違法なので、『料亭で食事をする予定だったが、食事を運んでくれた女の子が客に一目惚れしてしまい、自由恋愛として交際0分でセックスすることになった』という建前の元で風営法の網をくぐり抜けているのである。
さらに食品衛生なんたらの法律上、包装の付いたお菓子を提供する場合は飲食店うんたらの届け出が必要無い。
つまりこのロリポップは、
①あくまでも飲食店として飲食品を提供したんですよ、という建前
②飲食店ではあるが、包装が付いているので誰でも提供することができる
③他の店の前を歩くときに持っておくことで「一度店でセックスしたんですよ、冷やかしではないんですよ」とアピールすることができる
という複数の意図が込められているのである。
将棋の藤井聡太八冠は、終盤に「攻め駒になり、玉の逃げ道を作り、角道も通す」といったような複数の意図が込められた手をよく指すことがある。相手は「攻め駒をさばきつつ、玉の逃げ場を潰す」ような手を指さないといけないが、基本的にそんな手は無いので敗北する。王座戦村田六段戦の6四銀はその代表のような手である。
「なぜ藤井八冠ばかりそんな手を指せるのか?」というと、「そういう状態に持ち込めるようにめっちゃ読んでいるから」としか言えない。
そんな藤井八冠もビックリな意図を持ったロリポップを手に持ちながら、夢の料亭街を後にする。
二回目に必要な財力も精力も残っていないからだ。
次に新地に行くときは一週間ぐらい前からオナ禁をしてから向かおうという決意。
次に新地に行くときは正常位を行えるように体位の練習や筋トレをしておこうという決意。
私はただのロリポップの袋に藤井八冠以上の意味を込めて、臥薪嘗飴しながら今後の人生を過ごしていくのである。
あ、そういえばバニーのお姉さんの名前聞いてないや。
本記事は品性が終わりきっているので、そういうのが苦手な人は決して読まないことをおすすめします。
忠告はした。
佐村健人は童貞である。性行為はまだ無い。
どこで人生こうなったか到底見当も付かぬ。気付いたら、大学を卒業した後も薄暗いところで一人でシコシコとしていたと記憶している。
大学時代は比較的マシな顔もしていたので、(あ〜このまま適切な選択肢を踏めばこの子とセックスできるんだろうな〜)という状況もあった。しかし結局踏み込まなかったのである。童貞というのはそういうものなのだ。好き同士になった二人が幾度かのデートを経て、信頼度ポイントを積み重ねて初めて到達できるのがセックス。そういう幻想というか固定観念というか、踏むべき手続きがあると思っているものなのだ。
その童貞度、練り上げられている。至高の領域に近い。
さて、かねてから交野オフに行くタイミングで飛田新地に行こうと決めていたので、いざ実行に移す時。
アジア大会ブログにも少し書いたが、アラサーになったからにはいろいろやってやろうという気持ちが働き、アジア大会に参加したりM-1グランプリに出場したり飛田新地に行ったりする決断に至っているのである。それが正しいのかどうかは知らん。
さて、最寄りの阿倍野駅で降りて銭湯に入る。
銭湯にいたおっさんにニヤニヤされながら「楽しんできぃな~」と声をかけられる。もしかしてこのおっさんにも童貞ってバレてる?やだなあ。
銭湯から五分ほど歩くと突然町の雰囲気が変わり、大量の料亭が並んだ空間が露わになる。
飛田新地に到着である。
飛田新地の仕組みのようなものは様々な記事が出ているので詳しく説明はしないが、各店舗の一階の座敷が開け放たれておばちゃんと女の子が声をかけてくれる。客は店の前を歩きつつ、気に入った女の子を見つけたらお店に入り、""サービス""を受けるという流れだ。
おばちゃんは
「この子今日まだゼロだよ〜(今日はまだ他の男に挿入されていない初物だよ〜、の意)」
「あと5分でこの子帰っちゃうよ〜」
「すっごい良い子。おすすめよ〜」
など、様々なセールストークを繰り広げる。
ここで上手いのが、女の子は20分おきぐらいに交代で一人だけ座るので、もしかしたらその店には今店頭に座っている子よりも好みの子が裏で待機しているかもしれない。それによりなかなかここで決まり!とすることができない。逆に、サービスを受けた後も「もっと可愛い子がいたかもしれない」と夢見て、二度目、三度目の来店へと繋がっていくのだ。
↑当日歩いたルートはこんな感じ。めちゃくちゃ悩みながら歩き回ったことが分かるだろう。
私以外にも、同じような感じで店の前をうろつく男共が何十人も存在していた。上から見たら、回転寿司の売れ残りのような動きだったことだろう。
さらに都合の悪いことに、私は帰省初日のタイミングだったのでキャリーバッグを引きずりながら女の子を物色することになり、それによりおばちゃんに顔を覚えられやすくなっており「あ、さっきのお兄ちゃんやね。もうここに決めたら〜?」とピンポイントで狙い撃ちされるようになってしまった。
他のブログでも「冷やかしは厳禁!」と書かれており、このままうろつき続けて冷やかし判定を受けたらマズい。それによりさらにプレッシャーは募っていくのだった。
「どの女の子とセックスするか決めるために店頭を歩き回る」というのは「その空間では女の子を性的玩具として物色することを推奨している」ということであり、女性をそのような目で見るモードに脳内認識を切り替えることも大変だったことの一つだ。
私も、初めて行った飛田新地は何時間も歩き回りました。
誘ってくる女の子。なぜか店内に向かわない足。
しかし、あるお店に座っていたバニーガールの女の子に笑顔を向けられた瞬間、体が勝手に店内に動いたのです。
必要なのは覚悟だけだったのです。
僕妙にバニーガール好きなんだよな。なぜなのか。
自己分析の結果、「非日常感」と「主従関係」にあるのではないかと推測している。
例として、「先生」や「スチュワーデス」は自分以外に対しても「先生」「スチュワーデス」の役職が崩れることはない。
しかし、「メイド」「ペットのウサギ」等は自分という主人がいることで初めてその存在が担保されると言える。
きっも
さて、まんまとバニーガールに誘われた私は店内に入り、2階の和室(布団と小さなテーブル、荷物用のカゴぐらいしかない)に入る。
言われた通り20分16,000円コースを選択し、先にお金を払う。
さてここからは、この品性の終わり切った記事の中に一時のオアシスを提供する意味を込めて、私のセリフとバニーガールの女の子のセリフにアイコンを付けることにしましょうか。
「私準備してくるから、ここで服脱いで待っといてな〜」
一旦女の子が退出する。
言われた通り和室の中で全裸になって待機(生まれて初めて本当に全裸待機した)しつつ、(もしもセックスできるっていうのが全部嘘だったらどうしよう、怖いおっさんが入ってきて有り金全部奪われて放り出されたらどうしよう)と不安になりながら待つこと約1分。
「お待たせ〜。じゃあはじめよっか。」
「キャリーバッグ引っ張ってたけど、遠くから来たん?」
「はい、東京から」
「遠いな〜。じゃあ今日は楽しんでな。」
「体位はどうする?お兄さんが主に動く正常位か、私が動く騎乗位か。」
「あの、実はこれが初めてなんです。」
「え、新地来るのが?」
「いや、童貞なんです。」
「分かった。じゃあ今日は騎乗位にするな。布団に仰向けで寝っ転がって〜。」
ここで女の子が服を脱ぎ、ウサ耳も外してしまう。そんなあ。
あ、乳首にニプレス貼ってる。これがニプレス・オブリージュ(女性は高尚な存在なので、簡単に乳首を晒してはいけないという責任が存在する概念のこと)か…
8年間スピードキューブをやってもNR(National Record)が取れなかった童貞野郎では女の子のNR(乳輪)を拝謁することなど夢のまた夢であったか…
最初はゴムフェラから始まる。チ●ポにゴムを被せ、勃起するまでゴム越しでフェラをされる。
口の中に入った時の温かい感覚。ここが一番気持ちよかった可能性さえある(ネタバレ)。
膣は陰茎を挿入するために存在している器官であるが口はそうではないので、より背徳感が高まった結果ではないかと推測する(こんなキモい推測をするな)。
勃起したら次は手コキに移る。
「じゃあまずはこのまま手でやるんで、イキそう!ってなったら言ってな〜」
「その時に挿れるな〜」
ほほ〜ん、出来るだけ手で済ませて、マ⚫︎コに挿れる時間を減らそうと目論んでいるわけか。こちらが最初に童貞宣言したからって、足下を見やがって。
昔誰かが言っていた、「家が貧乏だったので、家族で回転寿司行く時はいつも直前に父親に食パンを食わされていた」というエピソードを思い出す。そいつの父親と同じ作戦をカマそうとしてくるではないか。
こちとらやろうと思えば一分ぐらいで射精可能な早漏のフリーレン。バカにしないでいただきたい。三擦り半どころか一擦りの動きだけで射精して、FMC(Fewest Moves Cumshot)の日本記録を更新してやろうじゃあないか。
「あ、もうイキそうかも。」
正直もうしばらく耐えられそうな感覚はあったが、マ⚫︎コを出来るだけ長く味わうためにすぐにそう言った。
大盛り無料の店で必ず大盛りにする貧乏人根性極まれりである。
「本当?じゃあいくな~」
女の子がまたがってくる。
ほんのりあったかい。
下半身部分にオナホではあまり感じられない温もりと確かな重量感を抱きつつ、女の子がピストン運動を開始する。私の脳内の古舘伊知郎が「おお〜っと、これはまさに女性版クイックマッスル!!!」とか叫んでいるが無視を決め込む。
必ず射精させたい嬢VS必ず射精したい男。
これほどまでに互いに目的が一致したポコ♂勃ての企画が存在したであろうか。
あの番組はヤラセで終わってしまったが、私はヤラせてもらっているのだからそう簡単に終わるわけにはいけない。
さて話は大きく変わるが、この終わり切った記事をここまで読んでくれた紳士淑女の皆様なら分かると思うのだが、エロ同人誌の3Pものにこんなシーンがある。
「Aちゃんのマ●コは入口の締め付けが凄い…っ!!」
「Bさんのマ●コはフワフワで、全体を包み込んでくれる…!」
以上のようなマ●コレビューシーンを一度は目にしたことがあるだろう。
私はこれの双子もので「姿形が全く同じなのに、膣の形だけそんなに違うなんてことがあるのか???」と常々思っているが今回の話とは関係ないので割愛させていただく。
さて、ここに出てくる『フワフワなマ●コ』であるが、例えば自分のチ●ポをフワフワなぬいぐるみで包み込んだ上でシコることをイメージしてみよう。射精できるイメージが付くだろうか?
手コキで射精することはできると思う?
そうだね。いつも自分の右手で射精しているもんね。
じゃあ、ぬいぐるみで包んでの射精は?
今、できないって思ったでしょう。
射精はイメージの世界。
イメージできないものでは射精できないんだ。
「どう?イケそう?一回手に戻る?」
「…………………………」
「…………………………」
「…………………………一回…………………………手でお願いします…………………………。」
「今かなり強い力でしごいてるねん。」
「多分、これより締め付けの強い女の子って一人もおらへんねんな。」
「童貞の人に結構多いんやけど、普段からかなり強い力でオナニーしてると、本番の時に中ですぐにイくことができへん場合が多いねん。」
まさか、早漏だと思っていた自分が『珍宝賢 遅漏のケント』だったことに愕然としながら、手コキを受け続ける。
「だから、絶対中でイキたい場合はかなりギリギリまで粘った上で挿入に移った方がええよ。」
「もしくは、中でイけずに時間切れにならないようにこのまま手でイくっていうのもアリだと思うよ。」
今となっては分かる。膣よりも手の方が快感を得られるのであればそのまま手コキでフィニッシュした方が私のためなのである。別にこの子は挿入を嫌がっているとかではなく純粋な親切心から言ってくれているのだろう。(たぶん同じような飛田童貞ニキに多数遭遇しているのであろう。)
しかしどうしても膣の感触を味わいながら射精することに拘った私は、先ほど挿入に切り替えてもらったタイミングよりほんの少しだけ射精感が高まったタイミングで、同じ要求をするのであった。
「あ、今度こそイケそうだからもう一回お願いします。」
おかわり無料の店で必ずおかわりする貧乏人根性極まれりである。
しかしこの勝負は既に、
必ず射精させたい嬢VS必ず射精したい男 から
必ず射精させてあげたい嬢VS必ず挿入した上で射精したい男 へと変貌を遂げているのである。
5分前の、互いに協力して私の射精というゴールを目指す段階からはパワーバランスが崩れているのである。
高級ビュッフェでさほどおいしいと感じていないくせにフォアグラを貪り食うがよろしく、膣内での射精に拘る世界一惨めな男の姿がそこにはあった(ゴムは付いています)。
20分コースで射精するなんか時間余裕だろwwと思っていたのも束の間、生まれて初めてのタイムリミット付きの射精サバイバルに追い込まれてしまった。「あと●分以内に射精しないといけない」と焦ったのは生まれて初めてのことだった。
紳士諸君にしか分からない話で申し訳ないが、あえて射精させにいく時に肛門括約筋を締め上げる感覚が分かるだろうか。あれを使うことでなんとか時間内に射精まで到達させることができた。
その後はティッシュで軽く拭いてもらい、服を着たらサービスタイムの終了である。
「それじゃあ、飴持って帰ってな~」
さて、飛田新地等の営業形態を「ちょんの間」と呼ぶ。
「ちょんの間」で検索すれば出てくるのだが、風俗での本番行為は本来違法なので、『料亭で食事をする予定だったが、食事を運んでくれた女の子が客に一目惚れしてしまい、自由恋愛として交際0分でセックスすることになった』という建前の元で風営法の網をくぐり抜けているのである。
さらに食品衛生なんたらの法律上、包装の付いたお菓子を提供する場合は飲食店うんたらの届け出が必要無い。
つまりこのロリポップは、
①あくまでも飲食店として飲食品を提供したんですよ、という建前
②飲食店ではあるが、包装が付いているので誰でも提供することができる
③他の店の前を歩くときに持っておくことで「一度店でセックスしたんですよ、冷やかしではないんですよ」とアピールすることができる
という複数の意図が込められているのである。
将棋の藤井聡太八冠は、終盤に「攻め駒になり、玉の逃げ道を作り、角道も通す」といったような複数の意図が込められた手をよく指すことがある。相手は「攻め駒をさばきつつ、玉の逃げ場を潰す」ような手を指さないといけないが、基本的にそんな手は無いので敗北する。王座戦村田六段戦の6四銀はその代表のような手である。
「なぜ藤井八冠ばかりそんな手を指せるのか?」というと、「そういう状態に持ち込めるようにめっちゃ読んでいるから」としか言えない。
そんな藤井八冠もビックリな意図を持ったロリポップを手に持ちながら、夢の料亭街を後にする。
二回目に必要な財力も精力も残っていないからだ。
次に新地に行くときは一週間ぐらい前からオナ禁をしてから向かおうという決意。
次に新地に行くときは正常位を行えるように体位の練習や筋トレをしておこうという決意。
私はただのロリポップの袋に藤井八冠以上の意味を込めて、臥薪嘗飴しながら今後の人生を過ごしていくのである。
あ、そういえばバニーのお姉さんの名前聞いてないや。