えー、どうも、書きはじめました。ただ今10月19日。これが公開されるのは12月の予定ですがきちんと最後まで書き切れるのか…
この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2018 の21日目の記事として書かれたものです。
三年連続の参戦です、よろしくお願いします。
二年前は4の8エッジで「8を作る足し算」を用いる考え方を紹介し、去年は細かいテクニック(という名の落書き)を書き殴った私ですが、今年は何をやるのか。
ズバリそれは、LL判断と処理です。
そもそも4のLL判断は難しいです、なぜならPLLは二側面判断が出来ないから。L面とB面に隣接PP残してDNF叩き出してPBを逃すまでがテンプレ。
同様にVLSやろうとしたらエッジ単独フリップ(Pure OP)だけが残ったり(F2L#4スロット部分のエッジが反転していることに気づかない。3でのVLSの判断基準としてそこはあんまり見る必要が無いので。しばらく判断に時間かけた上でEO残ることに気づいた場合が特に最悪、どうしようもない)、ZBLL回したら単独コーナー対角反転が残ったり(Matsもやってたやつ)、Substepとの相性が非常に悪いです。
じゃあどうすればいいねん!!!そう思うのも無理はないです。
ある人は「できるだけセットアップを駆使してOP-OLLを処理するべき」と言いました。
またある人は「クロスOLLにして必ずCOLLを回すべきだ」と言いました。
またある迷走した人(僕)は普通にOP回すとU-caseが出てくる4パターンを全て回避するセットアップを覚えたというのにその後COLLを覚えたことによりそれを使うのをやめたりしました。
このように4のOP-OLL手順には必ず個人の思惑が含まれます。3のように「これが最適だ」と言い切るのは難しいというわけです。4速い人のexample solveとか見てもそうそう知りたいOP-OLL出てくれないし。
Q. 何種類もあるならどう解説すればいいの?
A. 全種類解説すればいい。
という見切り発車で始まったこの企画、果たして無事に完走する事はできるのか、それではOP-OLL54パターン全網羅編、行ってみよう!
というわけでOP手順置いときますよ。
Rw U2 x Rw U2 Rw U2' Rw' U2 x' Rw U2' Rw' U2 Rw U2' Rw' U2 Rw'
ちなみに僕はこっち以外回せません。なのでもう一つのOPを使った解説は出来ません(まあ棟梁さんもすがまさんも使っていないので良いでしょたぶん…)
もう一つの手順を使ったのはここに書いてるのでまあ参考までに。(OP手順Bってやつ。上に書いてるのはOP手順A)
人間なので自分の知っている範囲でしか解説できませんよね。(出典:蒲鉾)
さて、OLL読みのためにはこの手順を回すことでどこが動くかを知っておかないといけません。
(少女実行中…)
※以下、この形を基本パターンと呼ぶこととします。
出てきたこれを見るとURエッジ+FRUコーナーと ULエッジ+FLUコーナーの二つのラインが左右反転した上で、D列のパーツ全てが手前側にひっくり返っています。
どんな場合でも各パーツがこのワープを行うことを頭に入れましょう。
なんか昔、マリオ64にそんなミニゲームがあったような……
…なんでもないです。
と、このようにどこのパーツが動くのかを把握しておくとOLL読みはもちろん、「その先」にまで役立つことがあります。覚えておきましょう。
ということでまずはエッジが一つだけ反転している場合(そこを下側に持ってきてOPすると必ずクロスOLLが出てくるケース。1-flipという) これは何も工夫せずにOPを回せばOLLskipするパターン(基本パターンのこと)を除いて全部で26パターンあります。
1-flipは何も工夫せずにOPを回した場合にどのcaseのOLLが出現するかで分類しています。分かりにくいかもしれませんが自分の中ではかなり明確に分類しているので許してほしいところです。
U-case①
俗に「Pure-OP」と呼ばれるやつです。Pure-OPとはこのエッジ部分のみを反転させてそれ以外に影響を与えない手順(完成状態から参考①の状態にする)のことです。
参考①
一応手順貼っときますね。
Rw U2 Rw U2 r' U2 r U2 l' U2 r U2 r' U2 M Rw' U2 Rw'
えー、僕これ覚えてないです。(追記:覚えました。6の内側OPや4BLDに役立てています。)Cube's netの中の人は確かこれが出現した場合はPPの有無も把握した上でPure-OP+PP手順(完成状態から参考②の状態にする手順。どれだけの人が知っているのか…)使うとか言ってましたね。
参考②
この手順はいらん。(無慈悲)
さて、これなんですが、U2 F R U R' U' F' Uすると基本パターンが出てきます。
他にもU(U') [OP]することで6手OLLが出てくるのでそれを回したり。
そしてすがまさんが使用している R' U' R U' R' [OP] R U R' U R というのもあります。どうしたもんかねえ
U-case②
これはどうしようもない(職務放棄)。U-caseを受け入れるかもしくはU2の向きからOPすると簡単なコの字OLLが出てくるのでどっちかやっといて下さい。
U-case③
F U R U' R' F' で基本パターンになります。
U-case④
F R U R' U' F'で基本パターンになります。
ええ、僕もこの四種類のskip手順を覚えてニヤニヤしながら「これでもうU-case回さなくていいぞ〜しめしめ」とか言ってた(OPなしで普通に出現することだってあることを忘れている) 時代もあったんですが、あるきっかけでU-caseのCOLLを覚えたことによりここに書いてあるのを全てゴミ箱に放り投げるハメになりました。
というわけで今の僕はこれらの4つが出てきた場合は小細工無しでU-caseを出現させてCOLLを回します。
それでは一緒にCOLLを読んでみましょう。
example 1
まずはexample 1から。え?OPでどこが動くか忘れた??
だから、
これが、
これになるんだってば。
つまりexample 1にOP U2をかますとE5が出現するというわけです。むしろOPを回している間にどれが出てくるかを読むというよりかはこの配置の時にどのCOLLが出現するか新たに覚えたほうがいいかもしれないですね。(やれよ(自分に向けて))
えーーっと、この場合はFULとBULが同色で右側は違う色だから…入れ替わってE5が…
はっ、まだ記事の途中だった。
example 2
えー、これの場合は LUFの黄色がRUFにワープしてFLUの橙がURFにワープするのでOP U'するとE6が出現します。まあLRにあるパーツは反転してそれ以外なら桂馬飛びみたいな動きする、ぐらいでも大丈夫だと思いますよ。
僕COLL手順はE6(R' U2 R F U' R' U' R U F')が一番好きなんですよね、後ろからI型でスロットを出してT型で切り分けて、っていうのが技巧派な感じがして。
おいおいおい雑談ばっかりでまだ5/54しか終わってないじゃん。次行こう。
T-case①
R U R' U' R [OP] R' U R U' R'
ちょっと長いけどなんか今も使ってる。(でもこれさっき紹介したOP手順Bを使う2手セットアップの方がいいよね多分)
(T-caseのCOLLは覚えてないので回避していくスタイル)
T-case②
R2 B2 R'2 [OP] R2 B2 R'2
この手順はドイツのやばいやつ、Sebastian Weyerが使っていたやつです。
回し方はR Lt して左ダブルトリガーからの R'2 って感じが安定すると思います。
普通にやって三層スレッジでも良いとは思う。(台無し)
T-case③
単純にミラーを考えるのならL2 B2 L'2 [OP] L2 B2 L'2。
でもこれ、いいの発明しました。
Rt'2 F2 Rt2 [OP] Rt'2 F2 Rt2
これ良くないですか?多分どこにも載ってないと思います。(単なるリサーチ不足かも) (OP手順B使えば2手セットアップでいける)(非公式の場でドヤ顔する時にしか使えない)
普通にやってE-permの後半のやつとかやっていいと思う。 (だから台無し)
T-case④
これは良いのあります。
R' U' R U' R' U2 R [OP]
2番目にメジャー(かな?)なantisuneをここからやると基本パターン出てくるんですね〜すごいですね〜
さあ次はLだ!
L-case①
R' U' R [OP] R' U R
最も分かりやすいセットアップの一つでこれは使ってるという人も多いかもしれないですね。
L-case②
これも同じようにミラー手順のU' L U L' [OP] L U' L'…
なんてもう古い!
デキる4オタクはR U R' U R U2 R' [OP]で差をつけましょう。
ここからsune回すと基本パターンになるって知ってましたか?
L-case③
F' U' L' U L F U2 [OP]
U' R' U' F' U F R U' [OP]
もう一つの6手OLLで基本パターン。
(追記: すいません…これU' L' U2 L U L' U L(U' sune(こんなsune使ったことない))で基本パターン出ます。僕は乗り換えます。 )
L-case④
F U R U' R' F' U2 [OP]
これも6手OLLで基本パターン。
(追記: すいません…これ…U R U2 R' U' R U' R' (U antisune)で基本パターン出ます。僕は乗り換えます。)
(御察しの通りLもCOLLを覚えていません)
では次。
Pi-case①
これは特に無し。[OP] U'してPiするだけ。
Pi-case②
これも特に無し、[OP] UしてPiするだけ。 解説をしろ
Pi-case③
今までのコーナー移動の仕組みを覚えていればこれにU [OP]をすればPiが出てくるのはもう分かると思いますがOPをこの向きからするとなんとfatsuneが出現します…
fatsuneはこれのことね。
これ↓
これ、あのU-case②のU2してコの字出すのに比べて判断難しすぎませんかね…?
そういえばこのOLL、こっち向きのR U2 R' U2 R' F R Fは3層回ししなくていいので結構使ってます。
Pi-case④
これももう予想が付いているかもしれませんが、この向きだともう一つのFatsune
が出てきます…練習で上手くいったためしがない
もう一つのっていうのはこれのことね。
これ↓
回しやすいOLLを出現させるのも大切ですがCOLLを使えば回しやすいPLLも確約されるわけだし、それにかかるコストも考慮すると微妙なところ、というのが正直な感想ですね。
ちなみにこっちのFatsuneにもF R' F' R U2 R U2 R'という3層回し回避手順(ただのさっきのやつの逆手順)が存在します。参考までに。
H-case①
何もないです。ただOPするだけ。
H-case②
U2 M [OP] M'
有名なやつ。11手が2手になるしやって損は無いと思います。
Sune-case(表記わからん、S-case?)
(※U R U R' U R U2 R' U で基本パターン出現)
この四つにこの向きからOPを仕掛けるとSuneが出現します。
もう一度確認しますがOPを回すと
・RUFコーナーとLUFコーナーが入れ替わる
・URFコーナーとFLUコーナーが入れ替わる
・FRUコーナーとULFコーナーが入れ替わる
これにさえ注意すればこれらがSuneになるのは読めるようになります。
(※ U R' U' R U' R' U2 R U で基本パターン出現)
同様にこの4つがAntisuneになります。
余談なんですが、なんとなく海外の人の方が先に基本パターンを作ってPLL読みをしようとする傾向があるように思います(上の※みたいなやつ)。Substepを覚えているからこそPPがあった時のどうしようもなさみたいなのを理解しているというか、なんというか。ただSuneとAntisuneの場合は4つのうち1つだけだしあんまりやってもしょうがないと思います。
ここからはかなり感覚的な話になるんですけど、SuneとAntisuneってそれぞれコーナーが「下」と「右」を向いてるんですよ。ほらあれ、魚が右上を向いてるってやつ。
これのFRUコーナーの話なんですけど、どう回してもSuneはU面色が下向いててAntisuneは右向いてるんですよね。卍みたいな(伝わらない)
で、OP回してもB面側のコーナーは動かないからどっちか読みやすいです、僕はそこで判断してます。(もっとシンプルに桂馬飛びの動きを覚えるのでも良いですが)
それに加えて、似ている形(Pi-case③④あたり)と混同しないように他の判断基準も設けましょう。(例えばPiになる場合は下側にU面色ラインが存在していないがSやASには存在している…みたいな)
以上で1-flipは終わりです。後半戦は3-flipですよ!元気に行きましょう!!(もうつらい)
3-flipの場合、とりあえず唯一のU面色パーツをB側に持っていってOPをしておけばいいとされています。まあ直線形なら6手OLLとかY-perm後半の8手OLLが出やすいからでしょうね。
3-flipにはそんなに都合の良いskip手順が基本的に存在せず、基本的にはどの向きからOPを回してどのOLLが出現させるのが最適かを覚えるのが普通なんですよね。(その負担が一番少ないのがたぶん「必ず直線形を出すようにする」っていうのだと思います。何も考えなくてもある程度OLLを読めるしね)
紹介する順番としては
・短いセットアップで基本パターンに持ってこれる場合
・ある向きから普通にOPを回すと回しやすいOLLが出現する場合
・上記を満たしつつ、できればflipしていないエッジがB面に来るように
・判断基準がわかりやすいやつ
・その他
って感じですがちゃんとした法則とかは決めていないので悪しからず。
B' R' [OP] R B
普通にやったらH型のアイツが出てくるやつですがこんな2手セットアップもあります。
アイツ↓
また、3-flipが出てきたら必ずこのセットアップをしてクロスOLLを出現させ、COLLを回すという人もいるようですが…少数派だと思います。
[OP] U(U')で6手OLL(F R U R' U' F')が出現します。もう読めるはず。
[OP] U(U')で8手OLL(R U R' U' R' F R F')が出現します。
[OP] U(U') で6手OLL二回のキャンセルするやつ(F U R U' R' U R U' R' F')が出現します。
左右対称なのは大体回しやすいのが多いんですけど2つだけ最悪のがあります。
一つ目がこいつ。ここからOP回すと憎っくきアイツが出現します。
憎っくきアイツ↓
こいつは大体の手順に3層回しが出てくるクソOLL(n-1層回しを嫌う多分割er視点)なので回避しましょう。
U' F R U R' U' R U R' U' F' U [OP]
さて最初のU'を回したこれ。
右側のエッジ以外全部こいつと同じなんですよね。
こいつ↓
そして基本パターンに持っていくOLL手順の前半ときた。簡単に判別できますよね。
二つめはこいつ。ここからOPを回すともう一つの憎っくきアイツが出現します。
もう一つの憎っくきアイツ↓
というわけで U [OP] U F U R U' R' F'または U' [OP] U' F' U' L' U L F (二つ目はU' [OP] U2 R' U' F' U F Rでも可)で6手OLLにしてしまいましょう。個人的にはF U R U' R' F'が楽なので一つ目がオススメです。
お次はこの二つ。
この二つはそれぞれU' [OP] U2、U [OP] UでY-perm前半の9手OLL(F R U' R' U' R U R' F')が出現しますが、普通に[OP] U2(無し)でコの字の8手OLL(R' U' R' F R F' U R)が出現します(U-case②でも少しだけ触れたやつ)。判断基準は側面の三方向にU面色1×3ラインが揃ってるのでかなり楽チンです。
続いてこの4つ。
上の段はそれぞれ[OP] UとU [OP] U'で回しやすい9手OLL(R' F R U R' U' F' U R)、
下の段は[OP] UとU' [OP] U'でその鏡の形のOLL(R U R' F' U' F U R U2 R')が出現します。
これ⇩ と これ⇩ 。 個人的にS字OLLって呼んでる。
OPを回しても動かないB面のU面色コーナーの向きでどっちのOLLかは判断できると思います。そしてこの4つは先述のU面色1×3ラインが二つ、それも垂直に存在しています。このようなパターンは全部で6つしか無く、残り2つは見た目が大きく異なるので感覚で除外できます。
そんな除外された二つがこちら。
ご覧の通り、U面色コーナーとエッジがくっついてないです。はい、除外完了。
さて、左側はU' F R U R' U' F' U2で基本パターンが出現します。
はい、U'してみましょう。
おっ…なんか左下の方に…アイツの面影が…
アイツ↓
というわけでもう覚えましたね!!!!!(大声)
ちなみにこれを使っている人は僕とうえしゅうさんぐらいしか聞いたことないですが…何も小細工なしに正面からOPを回すとRw'から始まる鬱陶しいアイツが出てくるので回避できるようにしました。
鬱陶しいアイツ(Rw' U' Rw R' U' R U Rw' U Rw)↓
完全に忘れ去られてましたが右側は
U' [OP] f R U R' U' f' です。同じ向きから開始できるのはありがたいですね(やるのは6手OLLとOPだから違うけど)。
次に1×3ラインが平行なやつ。適切な位置からOPを回すとFatsuneが出現するのですが…
⇩[OP] U ⇩[OP] U'
いや、無理だわ。普通に縦向きでOPをやると何が出てくるのかしら?
…。うーん…。U'。
F R U R' U' F' U' R U2 R' U' R U' R'(ダメ?tps結構出るよ?)
まあどっちかやってください。
そして1×4ラインが存在する左右非対称なのがこの4つ。
⇩[OP]
左のはR' F R U R' F' R F U' F一択ですかね。Rwからのはやめておきましょう。
右のはF U R U' R2 F' R U R U' R'(僕はこっち)とF U R U2 R' U' R U R' F'がありますね。11手と10手。 前半の手順は別のOLLの逆手順でもあるので昔まとめて覚えた気がします。(隙自語)
ところで、下の段のこちら。
U(U') [OP]でエンゼルフィッシュが出てきます。
エンゼルフィッシュ↓
三層回しですがこれならまあ許容できるかな…という感じです。
1×3ラインが一本しか存在しないパターンのうち上向きU面色コーナーが隣接しているのが二つ。
左のはU [OP] U' で6手OLL2回のキャンセル手順(F R U R' U' R U R' U' F')が出現。
右のはF R U R' U' F' U' [OP] U' F R U R' U' F' などという正気を疑うような手順が存在しますが…
普通にOP回してもう一つのコの字OLLを出せばいいと思います。
もう一つのコの字⇩
まさかこのOLL、Sとか使ってないですよね…?
R U R2 U' R' F R U R U' F' を使いましょう。
この最後のF'を右手薬指で押し上げるのが技ありの一手ですね。
さあ最後の二つです。上記の二つとの見分け方はU面色コーナーパーツが対角に存在しているという点です。
OP⇩
左のはR' F R U R' U' F' R U' R' U2 R'、右のはy2 R' F' R L' U' L U R' F' Rという3層回し回避手順があり、どちらも妙に回しやすいです。とりあえず全部採用するというよりもコーナーの位置で開始面を統一することで片方の手順だけ採用してみたりするのがいいと思います。
さて、ここで3-flipのクソ雑フローチャートまとめです。
・左右対称のやつは三つ(B' R'セットアップのやつ、6手OLLにそっくりなやつ、別の位置からOPを回すと6手OLLが出てくるやつ)を除いて普通にOPを回す
・左右対称でなければ?
・1×4のラインがあれば楽な方のL字OLL、もしくはエンゼルフィッシュ
・ 1×3のラインが3本あればコの字OLL
・1×3ラインが2本なら?
・その2本が垂直なら?
・U面色コーナーとエッジがくっ付いていればS字っぽいOLL
・くっ付いていなければU' 6手OLL(またはOP)
・平行なら普通にやって6手OLLからのAntisune
・1本なら?
・コーナー隣接ならもう一つのコの字OLL
・対角ならめんどくさい方のL字OLL
Latexでブロック線図でも作ってやろうかと思ったけど死ぬほどめんどいしいいや。
これにてOP存在ケース54パターンは全て終了です!皆さんお疲れ様でした!
さてここまで全てを読んでくれた皆様は、当然全ての判断基準を頭に入れてくれて、全ての手順を回せるようになってくれているとはおもいますが、そんなとっても根気強いみなさんにいくつか伝えたいことがあります。
(必死に上スクロールする読者の姿が目に浮かぶ)
第一に、「セットアップ込みの手順を行う場合、手数自体はもちろん短くなるし回しやすくもなるが、普通にflipしているところを目がけてOPを行うのに比べて判断に時間はかかるし、間違えるリスクも高くなるので、手順を覚えても実戦で使えるようになるにはそれなりの練習量が必要になる」ということです。手順を覚えてそれで終わりではありません。OLLskipさせたのなら次はPLLを読もうとしてみたり、より自分の中で判断しやすい基準を探したり、やることは尽きません。
第二に、そもそもこれは自分用に『あー、OPある場合の最適手順知りてーなー、まとめるかー、でもめんどくせーなー』 と去年のアドカレで企画したは良いものの明らかに労力がかかるのでやめにした企画であり、他の人に伝わるかどうか分からない判断基準の目白押しであるということです。そうは言っても書かれている手順は研究を重ねているので多少の自信があります。僕を信じてついて来てください。(僕でも3-flipの難しいのはとりあえず書いただけで判断できてないのもあるけど)
全員にとっての最適解を網羅するつもりで書き上げましたがもっと革新的な手順が漏れている可能性はあります(無いと思うけどなあ)ので、知っている方は是非ともご一報お願いします。
そして最後に、これが最も大事です。
大会でOPなんか出しているようじゃ負けです。
皆様の公式ソルブには、5回ともこんなクソ記事の内容が一ミリも役立たないようなLLが出現することを祈っております。
お会いした時には感想とかくださいね。日本大会行かないけど。それでは同日公開のPLL編でお会いしましょう。
※公開前に様々な添削や指摘をしていただいたすがまさん、さじまさん、うえしゅうさん、そして世界初の読者であるまっしゅにこの場を借りて深く感謝します。どうもありがとうございました。
この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2018 の21日目の記事として書かれたものです。
三年連続の参戦です、よろしくお願いします。
二年前は4の8エッジで「8を作る足し算」を用いる考え方を紹介し、去年は細かいテクニック(という名の落書き)を書き殴った私ですが、今年は何をやるのか。
ズバリそれは、LL判断と処理です。
そもそも4のLL判断は難しいです、なぜならPLLは二側面判断が出来ないから。L面とB面に隣接PP残してDNF叩き出してPBを逃すまでがテンプレ。
同様にVLSやろうとしたらエッジ単独フリップ(Pure OP)だけが残ったり(F2L#4スロット部分のエッジが反転していることに気づかない。3でのVLSの判断基準としてそこはあんまり見る必要が無いので。しばらく判断に時間かけた上でEO残ることに気づいた場合が特に最悪、どうしようもない)、ZBLL回したら単独コーナー対角反転が残ったり(Matsもやってたやつ)、Substepとの相性が非常に悪いです。
じゃあどうすればいいねん!!!そう思うのも無理はないです。
ある人は「できるだけセットアップを駆使してOP-OLLを処理するべき」と言いました。
またある人は「クロスOLLにして必ずCOLLを回すべきだ」と言いました。
またある迷走した人(僕)は普通にOP回すとU-caseが出てくる4パターンを全て回避するセットアップを覚えたというのにその後COLLを覚えたことによりそれを使うのをやめたりしました。
このように4のOP-OLL手順には必ず個人の思惑が含まれます。3のように「これが最適だ」と言い切るのは難しいというわけです。4速い人のexample solveとか見てもそうそう知りたいOP-OLL出てくれないし。
Q. 何種類もあるならどう解説すればいいの?
A. 全種類解説すればいい。
という見切り発車で始まったこの企画、果たして無事に完走する事はできるのか、それではOP-OLL54パターン全網羅編、行ってみよう!
というわけでOP手順置いときますよ。
Rw U2 x Rw U2 Rw U2' Rw' U2 x' Rw U2' Rw' U2 Rw U2' Rw' U2 Rw'
ちなみに僕はこっち以外回せません。なのでもう一つのOPを使った解説は出来ません(まあ棟梁さんもすがまさんも使っていないので良いでしょたぶん…)
もう一つの手順を使ったのはここに書いてるのでまあ参考までに。(OP手順Bってやつ。上に書いてるのはOP手順A)
人間なので自分の知っている範囲でしか解説できませんよね。(出典:蒲鉾)
さて、OLL読みのためにはこの手順を回すことでどこが動くかを知っておかないといけません。
(少女実行中…)
※以下、この形を基本パターンと呼ぶこととします。
出てきたこれを見るとURエッジ+FRUコーナーと ULエッジ+FLUコーナーの二つのラインが左右反転した上で、D列のパーツ全てが手前側にひっくり返っています。
どんな場合でも各パーツがこのワープを行うことを頭に入れましょう。
なんか昔、マリオ64にそんなミニゲームがあったような……
…なんでもないです。
と、このようにどこのパーツが動くのかを把握しておくとOLL読みはもちろん、「その先」にまで役立つことがあります。覚えておきましょう。
ということでまずはエッジが一つだけ反転している場合(そこを下側に持ってきてOPすると必ずクロスOLLが出てくるケース。1-flipという) これは何も工夫せずにOPを回せばOLLskipするパターン(基本パターンのこと)を除いて全部で26パターンあります。
1-flipは何も工夫せずにOPを回した場合にどのcaseのOLLが出現するかで分類しています。分かりにくいかもしれませんが自分の中ではかなり明確に分類しているので許してほしいところです。
U-case①
俗に「Pure-OP」と呼ばれるやつです。Pure-OPとはこのエッジ部分のみを反転させてそれ以外に影響を与えない手順(完成状態から参考①の状態にする)のことです。
参考①
一応手順貼っときますね。
Rw U2 Rw U2 r' U2 r U2 l' U2 r U2 r' U2 M Rw' U2 Rw'
えー、僕これ覚えてないです。(追記:覚えました。6の内側OPや4BLDに役立てています。)Cube's netの中の人は確かこれが出現した場合はPPの有無も把握した上でPure-OP+PP手順(完成状態から参考②の状態にする手順。どれだけの人が知っているのか…)使うとか言ってましたね。
参考②
この手順はいらん。(無慈悲)
さて、これなんですが、U2 F R U R' U' F' Uすると基本パターンが出てきます。
他にもU(U') [OP]することで6手OLLが出てくるのでそれを回したり。
そしてすがまさんが使用している R' U' R U' R' [OP] R U R' U R というのもあります。どうしたもんかねえ
U-case②
これはどうしようもない(職務放棄)。U-caseを受け入れるかもしくはU2の向きからOPすると簡単なコの字OLLが出てくるのでどっちかやっといて下さい。
U-case③
F U R U' R' F' で基本パターンになります。
U-case④
F R U R' U' F'で基本パターンになります。
ええ、僕もこの四種類のskip手順を覚えてニヤニヤしながら「これでもうU-case回さなくていいぞ〜しめしめ」とか言ってた(
というわけで今の僕はこれらの4つが出てきた場合は小細工無しでU-caseを出現させてCOLLを回します。
それでは一緒にCOLLを読んでみましょう。
example 1
まずはexample 1から。え?OPでどこが動くか忘れた??
だから、
これが、
これになるんだってば。
つまりexample 1にOP U2をかますとE5が出現するというわけです。むしろOPを回している間にどれが出てくるかを読むというよりかはこの配置の時にどのCOLLが出現するか新たに覚えたほうがいいかもしれないですね。(やれよ(自分に向けて))
えーーっと、この場合はFULとBULが同色で右側は違う色だから…入れ替わってE5が…
はっ、まだ記事の途中だった。
example 2
えー、これの場合は LUFの黄色がRUFにワープしてFLUの橙がURFにワープするのでOP U'するとE6が出現します。まあLRにあるパーツは反転してそれ以外なら桂馬飛びみたいな動きする、ぐらいでも大丈夫だと思いますよ。
僕COLL手順はE6(R' U2 R F U' R' U' R U F')が一番好きなんですよね、後ろからI型でスロットを出してT型で切り分けて、っていうのが技巧派な感じがして。
おいおいおい雑談ばっかりでまだ5/54しか終わってないじゃん。次行こう。
T-case①
R U R' U' R [OP] R' U R U' R'
ちょっと長いけどなんか今も使ってる。(でもこれさっき紹介したOP手順Bを使う2手セットアップの方がいいよね多分)
(
T-case②
R2 B2 R'2 [OP] R2 B2 R'2
この手順はドイツのやばいやつ、Sebastian Weyerが使っていたやつです。
回し方はR Lt して左ダブルトリガーからの R'2 って感じが安定すると思います。
普通にやって三層スレッジでも良いとは思う。(台無し)
T-case③
単純にミラーを考えるのならL2 B2 L'2 [OP] L2 B2 L'2。
でもこれ、いいの発明しました。
Rt'2 F2 Rt2 [OP] Rt'2 F2 Rt2
これ良くないですか?多分どこにも載ってないと思います。(単なるリサーチ不足かも) (OP手順B使えば2手セットアップでいける)(非公式の場でドヤ顔する時にしか使えない)
普通にやってE-permの後半のやつとかやっていいと思う。 (だから台無し)
T-case④
これは良いのあります。
R' U' R U' R' U2 R [OP]
2番目にメジャー(かな?)なantisuneをここからやると基本パターン出てくるんですね〜すごいですね〜
さあ次はLだ!
L-case①
R' U' R [OP] R' U R
最も分かりやすいセットアップの一つでこれは使ってるという人も多いかもしれないですね。
L-case②
これも同じようにミラー手順のU' L U L' [OP] L U' L'…
なんてもう古い!
デキる4オタクはR U R' U R U2 R' [OP]で差をつけましょう。
ここからsune回すと基本パターンになるって知ってましたか?
L-case③
F' U' L' U L F U2 [OP]
U' R' U' F' U F R U' [OP]
もう一つの6手OLLで基本パターン。
(追記: すいません…これU' L' U2 L U L' U L(U' sune(こんなsune使ったことない))で基本パターン出ます。僕は乗り換えます。 )
L-case④
F U R U' R' F' U2 [OP]
これも6手OLLで基本パターン。
(追記: すいません…これ…U R U2 R' U' R U' R' (U antisune)で基本パターン出ます。僕は乗り換えます。)
(御察しの通りLもCOLLを覚えていません)
では次。
Pi-case①
これは特に無し。[OP] U'してPiするだけ。
Pi-case②
これも特に無し、[OP] UしてPiするだけ。 解説をしろ
Pi-case③
今までのコーナー移動の仕組みを覚えていればこれにU [OP]をすればPiが出てくるのはもう分かると思いますがOPをこの向きからするとなんとfatsuneが出現します…
fatsuneはこれのことね。
これ↓
これ、あのU-case②のU2してコの字出すのに比べて判断難しすぎませんかね…?
そういえばこのOLL、こっち向きのR U2 R' U2 R' F R Fは3層回ししなくていいので結構使ってます。
Pi-case④
これももう予想が付いているかもしれませんが、この向きだともう一つのFatsune
が出てきます…練習で上手くいったためしがない
もう一つのっていうのはこれのことね。
これ↓
回しやすいOLLを出現させるのも大切ですがCOLLを使えば回しやすいPLLも確約されるわけだし、それにかかるコストも考慮すると微妙なところ、というのが正直な感想ですね。
ちなみにこっちのFatsuneにもF R' F' R U2 R U2 R'という3層回し回避手順(ただのさっきのやつの逆手順)が存在します。参考までに。
H-case①
何もないです。ただOPするだけ。
H-case②
U2 M [OP] M'
有名なやつ。11手が2手になるしやって損は無いと思います。
Sune-case(表記わからん、S-case?)
(※U R U R' U R U2 R' U で基本パターン出現)
この四つにこの向きからOPを仕掛けるとSuneが出現します。
もう一度確認しますがOPを回すと
・RUFコーナーとLUFコーナーが入れ替わる
・URFコーナーとFLUコーナーが入れ替わる
・FRUコーナーとULFコーナーが入れ替わる
これにさえ注意すればこれらがSuneになるのは読めるようになります。
(※ U R' U' R U' R' U2 R U で基本パターン出現)
同様にこの4つがAntisuneになります。
余談なんですが、なんとなく海外の人の方が先に基本パターンを作ってPLL読みをしようとする傾向があるように思います(上の※みたいなやつ)。Substepを覚えているからこそPPがあった時のどうしようもなさみたいなのを理解しているというか、なんというか。ただSuneとAntisuneの場合は4つのうち1つだけだしあんまりやってもしょうがないと思います。
ここからはかなり感覚的な話になるんですけど、SuneとAntisuneってそれぞれコーナーが「下」と「右」を向いてるんですよ。ほらあれ、魚が右上を向いてるってやつ。
これのFRUコーナーの話なんですけど、どう回してもSuneはU面色が下向いててAntisuneは右向いてるんですよね。卍みたいな(伝わらない)
で、OP回してもB面側のコーナーは動かないからどっちか読みやすいです、僕はそこで判断してます。(もっとシンプルに桂馬飛びの動きを覚えるのでも良いですが)
それに加えて、似ている形(Pi-case③④あたり)と混同しないように他の判断基準も設けましょう。(例えばPiになる場合は下側にU面色ラインが存在していないがSやASには存在している…みたいな)
以上で1-flipは終わりです。後半戦は3-flipですよ!元気に行きましょう!!(もうつらい)
3-flipの場合、とりあえず唯一のU面色パーツをB側に持っていってOPをしておけばいいとされています。まあ直線形なら6手OLLとかY-perm後半の8手OLLが出やすいからでしょうね。
3-flipにはそんなに都合の良いskip手順が基本的に存在せず、基本的にはどの向きからOPを回してどのOLLが出現させるのが最適かを覚えるのが普通なんですよね。(その負担が一番少ないのがたぶん「必ず直線形を出すようにする」っていうのだと思います。何も考えなくてもある程度OLLを読めるしね)
紹介する順番としては
・短いセットアップで基本パターンに持ってこれる場合
・ある向きから普通にOPを回すと回しやすいOLLが出現する場合
・上記を満たしつつ、できればflipしていないエッジがB面に来るように
・判断基準がわかりやすいやつ
・その他
って感じですがちゃんとした法則とかは決めていないので悪しからず。
B' R' [OP] R B
普通にやったらH型のアイツが出てくるやつですがこんな2手セットアップもあります。
アイツ↓
また、3-flipが出てきたら必ずこのセットアップをしてクロスOLLを出現させ、COLLを回すという人もいるようですが…少数派だと思います。
[OP] U(U')で6手OLL(F R U R' U' F')が出現します。もう読めるはず。
[OP] U(U')で8手OLL(R U R' U' R' F R F')が出現します。
[OP] U(U') で6手OLL二回のキャンセルするやつ(F U R U' R' U R U' R' F')が出現します。
左右対称なのは大体回しやすいのが多いんですけど2つだけ最悪のがあります。
一つ目がこいつ。ここからOP回すと憎っくきアイツが出現します。
憎っくきアイツ↓
こいつは大体の手順に3層回しが出てくるクソOLL(n-1層回しを嫌う多分割er視点)なので回避しましょう。
U' F R U R' U' R U R' U' F' U [OP]
さて最初のU'を回したこれ。
右側のエッジ以外全部こいつと同じなんですよね。
こいつ↓
そして基本パターンに持っていくOLL手順の前半ときた。簡単に判別できますよね。
二つめはこいつ。ここからOPを回すともう一つの憎っくきアイツが出現します。
もう一つの憎っくきアイツ↓
というわけで U [OP] U F U R U' R' F'または U' [OP] U' F' U' L' U L F (二つ目はU' [OP] U2 R' U' F' U F Rでも可)で6手OLLにしてしまいましょう。個人的にはF U R U' R' F'が楽なので一つ目がオススメです。
お次はこの二つ。
この二つはそれぞれU' [OP] U2、U [OP] UでY-perm前半の9手OLL(F R U' R' U' R U R' F')が出現しますが、普通に[OP] U2(無し)でコの字の8手OLL(R' U' R' F R F' U R)が出現します(U-case②でも少しだけ触れたやつ)。判断基準は側面の三方向にU面色1×3ラインが揃ってるのでかなり楽チンです。
続いてこの4つ。
上の段はそれぞれ[OP] UとU [OP] U'で回しやすい9手OLL(R' F R U R' U' F' U R)、
下の段は[OP] UとU' [OP] U'でその鏡の形のOLL(R U R' F' U' F U R U2 R')が出現します。
これ⇩ と これ⇩ 。 個人的にS字OLLって呼んでる。
OPを回しても動かないB面のU面色コーナーの向きでどっちのOLLかは判断できると思います。そしてこの4つは先述のU面色1×3ラインが二つ、それも垂直に存在しています。このようなパターンは全部で6つしか無く、残り2つは見た目が大きく異なるので感覚で除外できます。
そんな除外された二つがこちら。
ご覧の通り、U面色コーナーとエッジがくっついてないです。はい、除外完了。
さて、左側はU' F R U R' U' F' U2で基本パターンが出現します。
はい、U'してみましょう。
おっ…なんか左下の方に…アイツの面影が…
アイツ↓
というわけでもう覚えましたね!!!!!(大声)
ちなみにこれを使っている人は僕とうえしゅうさんぐらいしか聞いたことないですが…何も小細工なしに正面からOPを回すとRw'から始まる鬱陶しいアイツが出てくるので回避できるようにしました。
鬱陶しいアイツ(Rw' U' Rw R' U' R U Rw' U Rw)↓
完全に忘れ去られてましたが右側は
U' [OP] f R U R' U' f' です。同じ向きから開始できるのはありがたいですね(やるのは6手OLLとOPだから違うけど)。
次に1×3ラインが平行なやつ。適切な位置からOPを回すとFatsuneが出現するのですが…
⇩[OP] U ⇩[OP] U'
いや、無理だわ。普通に縦向きでOPをやると何が出てくるのかしら?
…。うーん…。U'。
F R U R' U' F' U' R U2 R' U' R U' R'(ダメ?tps結構出るよ?)
まあどっちかやってください。
そして1×4ラインが存在する左右非対称なのがこの4つ。
⇩[OP]
左のはR' F R U R' F' R F U' F一択ですかね。Rwからのはやめておきましょう。
右のはF U R U' R2 F' R U R U' R'(僕はこっち)とF U R U2 R' U' R U R' F'がありますね。11手と10手。 前半の手順は別のOLLの逆手順でもあるので昔まとめて覚えた気がします。(隙自語)
ところで、下の段のこちら。
U(U') [OP]でエンゼルフィッシュが出てきます。
エンゼルフィッシュ↓
三層回しですがこれならまあ許容できるかな…という感じです。
1×3ラインが一本しか存在しないパターンのうち上向きU面色コーナーが隣接しているのが二つ。
左のはU [OP] U' で6手OLL2回のキャンセル手順(F R U R' U' R U R' U' F')が出現。
右のはF R U R' U' F' U' [OP] U' F R U R' U' F' などという正気を疑うような手順が存在しますが…
普通にOP回してもう一つのコの字OLLを出せばいいと思います。
もう一つのコの字⇩
R U R2 U' R' F R U R U' F' を使いましょう。
この最後のF'を右手薬指で押し上げるのが技ありの一手ですね。
さあ最後の二つです。上記の二つとの見分け方はU面色コーナーパーツが対角に存在しているという点です。
OP⇩
左のはR' F R U R' U' F' R U' R' U2 R'、右のはy2 R' F' R L' U' L U R' F' Rという3層回し回避手順があり、どちらも妙に回しやすいです。とりあえず全部採用するというよりもコーナーの位置で開始面を統一することで片方の手順だけ採用してみたりするのがいいと思います。
さて、ここで3-flipのクソ雑フローチャートまとめです。
・左右対称のやつは三つ(B' R'セットアップのやつ、6手OLLにそっくりなやつ、別の位置からOPを回すと6手OLLが出てくるやつ)を除いて普通にOPを回す
・左右対称でなければ?
・1×4のラインがあれば楽な方のL字OLL、もしくはエンゼルフィッシュ
・ 1×3のラインが3本あればコの字OLL
・1×3ラインが2本なら?
・その2本が垂直なら?
・U面色コーナーとエッジがくっ付いていればS字っぽいOLL
・くっ付いていなければU' 6手OLL(またはOP)
・平行なら普通にやって6手OLLからのAntisune
・1本なら?
・コーナー隣接ならもう一つのコの字OLL
・対角ならめんどくさい方のL字OLL
Latexでブロック線図でも作ってやろうかと思ったけど死ぬほどめんどいしいいや。
これにてOP存在ケース54パターンは全て終了です!皆さんお疲れ様でした!
さてここまで全てを読んでくれた皆様は、当然全ての判断基準を頭に入れてくれて、全ての手順を回せるようになってくれているとはおもいますが、そんなとっても根気強いみなさんにいくつか伝えたいことがあります。
第一に、「セットアップ込みの手順を行う場合、手数自体はもちろん短くなるし回しやすくもなるが、普通にflipしているところを目がけてOPを行うのに比べて判断に時間はかかるし、間違えるリスクも高くなるので、手順を覚えても実戦で使えるようになるにはそれなりの練習量が必要になる」ということです。手順を覚えてそれで終わりではありません。OLLskipさせたのなら次はPLLを読もうとしてみたり、より自分の中で判断しやすい基準を探したり、やることは尽きません。
第二に、そもそもこれは自分用に『あー、OPある場合の最適手順知りてーなー、まとめるかー、でもめんどくせーなー』 と去年のアドカレで企画したは良いものの明らかに労力がかかるのでやめにした企画であり、他の人に伝わるかどうか分からない判断基準の目白押しであるということです。そうは言っても書かれている手順は研究を重ねているので多少の自信があります。僕を信じてついて来てください。
全員にとっての最適解を網羅するつもりで書き上げましたがもっと革新的な手順が漏れている可能性はあります(無いと思うけどなあ)ので、知っている方は是非ともご一報お願いします。
そして最後に、これが最も大事です。
大会でOPなんか出しているようじゃ負けです。
皆様の公式ソルブには、5回ともこんなクソ記事の内容が一ミリも役立たないようなLLが出現することを祈っております。
お会いした時には感想とかくださいね。日本大会行かないけど。それでは同日公開のPLL編でお会いしましょう。
※公開前に様々な添削や指摘をしていただいたすがまさん、さじまさん、うえしゅうさん、そして世界初の読者であるまっしゅにこの場を借りて深く感謝します。どうもありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (3)
U-caseやT-caseのU、Tなどのアルファベットは、何を意味しているのでしょうか?
1-flipのOLLには上記の通りU-case、T-caseのように名前が付いており、COLLやZBLLの分類などに用いられます。
有名なalgdbはこの分類ではありませんが例えば
https://bestsiteever.ru/zbll/
などはこの分類が使われています。
ありがとうございます!