この記事はSpeedcubing Advent Calendar 2024 2日目の記事です。

昨日の記事はspeedsolveさんの「スピードキュービングの大会の運営について」でした。
明日の記事はじゅうべいさんの「バミューダ ジュピター ダイジェスト」です。



皆様は「ルーティン」という言葉を知っていますか?
ルーティンの原義は、「決められた動作を繰り返すこと」です。

アスリートのルーティンの中で有名なものはイチローのバッティング前にバットをピッチャーに向ける動作、内村航平の跳馬の試技前に両手で距離を測る仕草、五郎丸ポーズ等があります。

スポーツ選手が実施する「ルーティン」には集中力を高めたりパフォーマンスを向上させたりする効果がある、という話を聞いたことはありますか?そしてこれは、スポーツに限らずスピードキューブにおいてもその効果を発揮する可能性があることが科学的に示されています。

論文

なお、特に何もせず普段通りにするというのも一つのルーティンと言えます。(僕は比較的こっち派)

さて、今回は様々なトップキューバーにルーティンを聞いてみたので見ていきましょう。

Takumi Kato
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ルーティンというより癖ですが、手汗をももで拭いてます。

カイロは両手用に2個持っていきます。



Hajime Miyazaki
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自分の試技直前のルーティーンは、タオルを手に取り手を拭き、タオルを机の上に置いて深呼吸をし、もう一度タオルを手に取るを数回繰り返すことです。

深呼吸をしながら今の自分がどれだけ自信を持っているか自分で問いかけ、行ける(十分な自信を持っている)と思ったら試技を始めます(逆にもう一度タオルを手に取るときは、まだ自信が足りないと自分で感じた時です)。

といっても「よし、ルーティーンを決めるぞ!」的な感じで決めたわけではなく、自然とこの形に落ち着いた感じです(なのでちょっとずつ変わって行ったりします)。
タオルについては自分は手汗が結構多い体質(多分)なので、単純に手を拭くために持って行ったらそれがルーティーンの一部になっていった、みたいな流れです。

あと、これは最近のアジア大会2024であったことなのですが、競技中に結構口が乾燥することに気づいたのでペットボトルの水を持って行って試技の合間に水分を取るようにしたら結構良かったので今後もやると思います。


ぺんすけが何度も手を拭くのは見たことがある人も多いと思いますが、自信が付いたと感じるまで繰り返していたんですね。
カップが置かれてから1分間は自分の持ちタイムなので皆様も有効に使いましょう。


Yu Sajima
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・耳栓つける
・カメラつける
・椅子重ねて高さ調整
・寒い時期はホッカイロ
・苦手なPLL回す(Eperm)
・一呼吸おく

絶対すぐ始めずに一呼吸おいたほうがいいです
あと、大会2,3日前に爪を整えておきます

くらいかな!
ルーティンといえるものかどうかはわからんけどw



Shuto Ueno
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自分の試技前のルーティーンは
・Tpermを4回回す
・深呼吸してから始める
です

Tpermを回すことで頭をソルブモードに切り替える意味でやっています
深呼吸は、息を大きく吐くことで体の緊張をほぐしてリラックスさせています


Sei Sugama
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肩は普段からすっきりしないときにバキバキ鳴らしてます。

ルーティンというほどではないけど、試技前はサブキューブでJb, Tあたりをよく回すかな。



「何かPLLを回す」のは、やっている人が多いです。
いつも通り回せなかったら(少し緊張してるか…?)とか分かりますし、バロメーターになりやすい。

さじーさんは動画を撮る準備も含めて一連の流れになっていますね。
うえしゅうさんはきちんと効果を踏まえて実施するルーティンを決めているようで、歴戦の猛者感があります。
すがまさんの有名な肩を回す動作はルーティンというわけではないらしいです。

Tomohiro Kobayashi
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動画でご確認ください。


確かにこの動きしてるの見たことある気がする!

Noriyuki Okada
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目を閉じて深呼吸→目を開けて深呼吸→GO



少分割勢はカップが外れた瞬間に戦闘態勢にならないといけないので僕の与り知らない至高の領域がありそうです。

Yuki Yamamoto
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特に、これを絶対やるように決めているというルーチンはない気がします。

ルーティンとは少しずれるかもしれませんが、ほとんど毎回目的を持ってやっていることとして、特にBLD前など集中したい時は、目をつぶって(もしくはアイマスクつけて)深呼吸を何回かすることは多い気がします。

あとは、会場が暑かったり寒かったりする時(基本人が密集してるので暑い、ただ海外だとめちゃくちゃ寒いときがある)は、試技の数十分前に外に出て休むようにしています。

ルーティンを特に決めていない選手も多くいました。高岡 誠選手、矢内 拓選手、高木 佑平選手、飯田 朋也選手、平井 雅之選手も特にルーティンは無いそうです。


Masato Fujiwara
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大会で普段のタイムを出す方法

自分は人前だとちゃんと緊張するし、競技卓に座ると手が震えるし、いいタイムが出そうな時は余計なことを考えてしまい、せっかく揃いそうなキューブを台無しにしたことも一度や二度ではありません。
それでもNRを取れたり入賞できるのは、平常時のタイムを出せれば目標を達成できるくらい練習しているのは前提として、大会で普段のタイムを出す方法を知ってるからです。

まず「sub◯◯秒したい」「入賞したい」「NRを取りたい」「PRを更新したい」「PBが出ればWR◯になる」「隣の人より速いタイムを出さないと入賞できない」「次◯◯秒だしたらmean更新だ」「前の人がどれくらいのタイムを出してるか気になる」「◯◯さん見てるかな」「旅費が往復10万もかかった」「次の大会があるか分からない」「絶対に失敗できない」…自分は大会中常にこういう不安や期待に支配されがちなのですが、このような思考は競技の特性上ソルブに一ミリも関係なく、むしろ足枷にしかならないので試技の前後には考えないようにしてます。キューブは短い手数で速く指を動かせば速く解けるので、指の状態やソルブの内容のことだけに集中している状態がベストだと思ってます。

そういう思想が自分の試技前のルーティンにそのまま現れてます。まず目の前の試技に集中するためにタイムのことを考えないようにします。
その為に目をつぶって「コーナーの記憶をイメージ化する」「先読みしながら実行する」と今からやることを声に出してから試技を始めてます。このソルブに関係する、大会のような環境下では疎かになりやすい部分を意識してから始めるというのを大事にしてます。これによって、まずカップを取って頭が真っ白になるのを防げます。その二つのことだけ考えてればいいのでパニックになりにくいです。あとこれはBLDの特徴なのですが、ちゃんと練習していれば、記憶が飛ばない限り普通キューブは揃うので、イメージ化すれば成功が担保されるという安心感もあります。

隣にジャッジが居て、観客が居て、あらゆる環境はいつもと異なる状態でも、練習でやってることを声に出すことで、自分とキューブというシンプルな関係に戻る訳です。



かなり詳細に文章化してもらいました。
競技卓に座って自分が何をするのか、その目的をはっきりさせることに力を注いでいるんですね。

「BLDの試技をするんだからコーナーの記憶をイメージ化するなんていつもやってることじゃないの??」と僕のような素人なら考えてしまいますが、こうして口に出すことでその他の全てをシャットアウトしているんですね。このように深く耽溺することがまっさんの好記録の秘訣のようです。

(ちなみにこの時にTakatoraもすぐそばにいて、「俺は、カップの中にピラミンクスが存在していることを強く意識していました」と言っていました。)


Kai-Wen Wang (王楷文)
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さむさんこんにちは!実は今回の大会で恐らく自分に合ってて、一番緊張の解せるルーティン的なことを見つけてていつかシェアしたいと思ったのでちょうどいいですね!

まず当日のそのラウンド以外の時間:朝と昼に食べすぎないことと、午後に眠かったら一回仮眠することと、ラウンド直前に必ず計測の練習を何回かしてウォームアップすることです(特に寝起きに指が冷えやすいのでウォームアップめちゃ大事です)(練習しすぎて指疲れちゃって調子落とすのも良くないので要注意)

そのラウンドの直前(待機席で競技席に行く前の時間):お互いにgood luckだけでもいいし何の話題でもいいので、できれば誰かと話をします(今回は実際に待機席で色んな人と話してて緊張を解せました)

試技直前と試技と試技の間:隣席やジャッジ席に話せる人いたら話します。いなかったら/話したくなかったらスマホでキューブと全く関係ないものを見ます。特にここで嫌だと/めんどくさいと思ってることに関するものを見るとより効果いいかもしれないです(自分は学校の課題について考えてました...)。それと今回みたいに会場が寒かったら、手をカイロが置いてあるポケットにさしておいてリラックスすると温まるのでおすすめです。リラックスできる音楽を聴く試しもしたんですが、そのラウンドが終わるまでに耳に聞こえる音を統一した(?)方がいい気がしたのでやめました。試技中にイヤーマフつけなくなったのもこの理由です、試技始まるともう一回違う音に慣れなくちゃいけなくなるので。

キューブが来てからタイマーを始めるまでの間:深呼吸や練習用キューブを少し回すのはもちろんですが、準備時間とインスペクションをあんまり長く使わない方が良い気がしてきました、自分はゆっくりしすぎると色々考えちゃってストレス溜まりやすかったりするので。

試技途中:出来る限り何も考えないで行くのが理想ですが、自分は集中しようとしすぎて逆に何も見つからなくなっちゃうこともあるので、今回は揃えながら「学校めんどくせえー」とぼんやりと思いながらやったら緊張が少なくてスムーズに先読みできてたので効いてたかもしれません(?)。

最後に自分じゃコントロールできない要素だけど、自分のタイムにかなりいい影響与えた要素を補足すると:
1. 自分は試技中にタイマーをよそ見するという最悪な癖があるんですが、今回使われてるgen5タイマーは自分のソルブ中の体勢じゃよそ見してもタイムの数字が見えないようになっててかなり助かってました。
2. 5決勝の時に隣に座ってたスンヒョが自分より遅いタイム出してるのを見て正直ちょっとほっとしてて自信が出てました。あんまり良くないかもしれないんですが()
3. 自分はその大会で一番大事だと思ってる種目で満足できるリザルトを出すと、その後の種目で何もかもがどうでも良くなって、想像以上に良いタイムを出すこともあります。今回の3決勝や4決勝の18秒単発がまさにそうでした。

なんか長くなりすぎましたごめんなさい!!ブログ楽しみにしてます!

threads
ちなみにこれが5決勝で実際に見てたものの一つです、笑いを堪えながら試技を待つ変人になってました


非常に細かく送っていただきました。というか日本語が上手い!
速い人が微妙なタイムを出してるのを見て落ち着くの、正直かなり分かります(最低)。

かいうぇんはどうやら、競技だけに集中しすぎないことを意識しているようですね。普段の練習でアニメを見ながらソルブをしても速いタイムは出るということは、大会の歓声等が妨げになるとは言い難いということ。自分もイヤーマフを付けて公式ソルブを行ったことがありますが、静かすぎてペースを崩してしまった記憶があります。

「気を張り詰める」のも手段の一つであり、「日常に近づける」のも手段の一つです。自分に合ったルーティンを見つけましょう。


そして例年通り、この人に事前に読んでもらっていたので一応紹介しておきますね。
NR経験者ですからね。うん。

Takayuki Tanaka
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Sumがアドカレに向けてNR経験者のルーティンをインタビューしてまわっていたので僕も回答しました。まっしゅが含まれることにどうやらSumが納得してない感じはありましたが、僕も確かにNR経験者ではあるので……。

着座する前、まずなるべく身軽になります。ポケットのスマホを出し、名札や腕章、状況が許せばマスクも外します。余計な皮膚刺激をなくして身体的にリラックスする意図です。

着座したら動作的なルーティンを行います。
0.眼鏡を直す
1.襟元を直す。
2.太腿を手の甲で軽く叩き、すぐに返して手の平を拭う。
これらの動きを「整う」まで数回繰り返してから「お願いします」と言っています。
参考:https://youtube.com/watch?v=JDgk8PnM-kA

0.については最初は単に眼鏡のズレを気にしていただけのものですが、最近毎回やっているので気づかないうちにルーティン化してしまっているのかも。
1.については元々は首にかけた名札を整える動きだったものが、名札を外すようになってなお残ってしまっているものです。
2.にしても最初は手汗を拭う動作だったのですが、実際的な意味がいつの間にか欠落して儀式化されていますね。僕のルーティンは概ねそのように出来上がっています。

【3BLD】 BLDの時は「お願いします」の代わりに自分でカップを取らねばならないため、タイミングの取り方が変わってきます。
3.なんか無心になるまで右手を回してますね。あまり意識したことなかった。
参考:https://youtube.com/watch?v=xguI9UO7J68 

【4BLD, 5BLD, MBLD】 場所を使用する目隠し競技では全体的に違う動きをしています。
1.身体でリズムを取りつつ自分がこれから使う場所を脳内で巡る。
2.最初に使用する場所を強く意識し、内言で唱える。「自室……自室にいる……」
3.ジャッジに目配せをしてからスタート。
参考:https://youtube.com/watch?v=5r1bkzCucBw 

1.は結構時間がかかるので主に競技の待ち時間にやっています。
3.はストップウォッチで計測してもらう場合には特に大事だと思います。不意に始めるとジャッジの反応が遅れるかもしれないので。


「整う」という感覚はありますね。「あ、今この瞬間、集中力が高まっている気がする」みたいな。ぺんすけも似た感じのことを言っていましたね。

4BLD,5BLD,MBLDはジャッジにも多大な労力をかける競技ですからね。愛想良くしましょうね。



最後に僕のルーティンも紹介します。NRを取ったことのない日本人の中ではまあまあ考えている方だと自負している。

Yusuke Takada
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・(椅子の上に正座する)
・背筋を思い切り伸ばす
・(両手をタイマーに乗せてから、必ず緑ランプの点灯を確認する)



・(椅子の上に正座する)
僕はここ5年間、ほぼ全ての試技で椅子の上に正座して試技を行っています。理由は複数あります。

・なんか精神統一できる感じがする
メンタル面も重要なファクターである以上、心の持ちようは大事です。徳を積んでる感じがします。

・キューブを机の上側に持って来やすくなる

机の下側にキューブがあるといくつもデメリットがあると思っています。

・急なskipに対応しにくい
急なskipが来ると持ち上げる動きが発生してキューブの移動距離が伸びたり、上に凸の放物線を描く影響でタイマーにキューブが当たってどこかの面が回ってしまうリスクが生じます。タイマーより上側にすれば手の位置がタイマーに近くなり、通常のタイマーストップの際もキューブを前向きに放り捨てるような動きになるのでリスクが減ります。

・会場の光が当たりにくい
影になりやすいということですね。

・正面の動画が映えない
せっかく良いタイム出してチヤホヤされるためにキューブをしている(そんなやつは僕しかいない)のに、隠れてたらよく分からないじゃあないですか。

一方、座高を高くしておくことで上記の逆の効果や、目とキューブの距離を調整しやすいという効果があります。

なお、正座の発祥は僕ではないです。昔は畳の敷いた和室に正座する大会もあったのです…。


・背筋を思い切り伸ばす
背中から「バキバキィ!!」と音が鳴ると尚良し。

試技と試技の間の何となくソルブしたりTwitterを見たりしていた時間をリセットし、戦闘態勢に入るイメージでやっています。


・(両手をタイマーに乗せてから、必ず緑ランプの点灯を確認する)
これは昔、大会の試技で焦ってタイマースタートを失敗してDNFになって以降必ずやっています。歴としてはこれが一番長い。
一瞬キューブから目を離して緑ランプを見ることで逸る心を一旦落ち着け、冷静になっている気がします。


ルーティンとは少し話がズレますが、基本的なマインドとして「自分はやれるやつだ」というポジティブな意識を持つようにしています。

3×3で最初に12秒を出してしまったときに「まあ残り全部6秒出せば良いし」みたいなネタがあると思いますが、「最初が悪くても残り全部良ければ問題無い」という風に考えるようにはしています。
ここで「最初が悪かった…もう終わりだ…」と考えてしまうタイプの人は、良いタイムを出すイメージも浮かびにくいでしょう。
そもそもルーティンには心を落ち着ける目的があるので「よし、ルーティンも実施したし良い方向に働くはずだ!」と思う"べき"であり、「ルーティンやったけどダメだったらどうしよう…」というマインドを持つこと自体が良くない気がします。


個人的なポジティブなマインドを持つ秘訣は、「成功体験」と「挑戦する意志」だと思っています。


ネガティブな子供があまりいないのはなぜか?なぜ子供は引っ掛かりを恐れず、爆速でソルブできるのか?それは失敗体験が少なく、恐れを知らないからではないでしょうか?

知識や経験が増えることは必ずしも良いことばかりとは限りません。子供の頃は平気で虫を触れたのに大人になると触れなくなるのは「アリが噛むと意外と痛いこと」「人間を最も多く殺している昆虫は蚊であること」等を経験や知識として知ってしまうからではないでしょうか?
大人になるまでの間に様々な失敗をしてきた経験のせいで、「キューブを全力で回しすぎるとPOPしてしまうかもしれない」「全力のtpsで回すと先読みが追い付かないかもしれない」と無意識下で思考にブレーキをかけている可能性はありませんか?実はあなたはもっと速くキューブを回せるんじゃないですか??

「最終試技を無難にまとめればPR更新だ」とか考えていませんか???

あの子たちがこんなことを考えてソルブしていると思いますか?(いや考えてるかもしれませんが)

キューブ以外でも構いません。自分が今まで生きてきてポジティブな結果を出した経験を思い出しましょう。何ならそれがきっかけでルーティンは生まれたりします。


「挑戦する意志」はもっと分かりやすい話で、僕の場合は初海外でカザフスタンに行ってみる、まだ上手く扱えない指使いを練習で積極的に投入してみる、女装して大会に出てみる、英語オンリーのYoutubeチャンネルを見に行ってみる、M-1グランプリに出場してみる、海外旅行に行ったときに積極的に現地の謎の料理を食べてみる、ストリップ劇場に行ってみるなどなど、意識的に脳の新陳代謝を促すようなイメージで行動しています。

伝わらなかったら申し訳ないのですが、多分割競技の試技中に(うわやべえ…これめちゃくちゃ速い…このままいけばとんでもないタイムが出るぞ…)となった時に体の奥底から"熱"が沸き上がってくること、ありませんか?
この"熱"の感覚、パチンコや競馬や麻雀をしたことある人ならきっと分かるでしょう。そう、大人は積極的にギャンブルをすることでこの"熱"を乗りこなしましょう。これも「挑戦する意志」と言えます。
子供はギャンブルができないので、勝つとしたらここしか無い!



今週末は湘南、もしくは台湾で大会なのでぜひ自分なりのルーティンを作り、最大限のパフォーマンスを発揮しましょう。
※練習できることを最大限やっておくのは前提です。やるべき努力を怠って発揮できるパフォーマンスなど存在しません。


ここからは完全に余談です。

公式種目17種目に一応全て触れた僕
(5BLD,MBLD挑戦回数:各1回 
sq1    Ao5PB:35.87 
OH    Ao5PB: over40)は、どうやらメガミンクスが最も向いていました。
その理由は、「メガミンクスはその他の競技に比べて圧倒的に、やることがコロコロ変化していく競技である」という点にあると考えています。

メガミンクスは「次々にクロス色の変化するF2Lを揃えまくる競技」であり、さらに場合によってはエッジとペアを入れる順番を入れ替えることもあります。遠く離れたパーツを素早く見つけ、効率の良いペアリングをし、スロットインをしている間にまた次のパーツを探す…

「だからメガミンクスは他の競技よりも難しいんだ!!ガッハッハ」と言いたいのではなく、メガミンクスという競技の難しさはこの点にあるという話です。(当然、他の競技にも他の競技特有の難しさがある。MBLDがどう考えても一番大変)

僕はまっさんと真逆でソルブ中に「うわ~今の処理うめ~」とか「みんな見てるかな~」とか、「最終試技でSub○○すれば平均Sub○○だ」とか、それはそれはもう余計なことを考えまくっています。マルチタスク等も得意です。よって、やることが一意に定まっている競技よりも、意識的に思考を散らす競技が得意だったみたいです。こんなに面白い競技を隠していたなんて許せない…

メガミンクス以外の競技のことは僕には分かりません。それぞれの競技が強い人に文章化してもらってください。



ということで話が取っ散らかってしまいましたが、これを読んだ人は全員メガミンクスをやりましょう。
同日公開のおまけ記事(全編メガミンクス)はこちらから。



あ、今日は僕の28歳の誕生日だ。絶対に祝ってね